息を吸う場所
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「息を吸う場所」は、身体から切り離され、知らない名前で広がっていく声と、自分自身の歌を取り戻そうとする女性の姿を描いた楽曲です。
港の裏通りにある小さなステージ。六十の椅子と二つの空席。青い波形となった声は街を渡り、本人が追いつけないほど綺麗に磨かれ、誰かの拍手の中で売れていきます。
しかし、肩に残る痛み、泣いたあとの音、高音の前に鳴る顎、外した音の悔しさ、歌い直した朝。それらを覚えているのは、息を吸い、震える喉から声を出してきた身体です。
消せば元に戻れるのか。残したままでも歩けるのか。自分ではない名前を呼ぶ誰かの手紙を前に、答えの出ない迷いを抱えながら、主人公はもう一度マイクへ向かいます。
「上手くなくていい」
「似ていなくていい」
「今日の喉でしか出せない音を 明日の私へ渡してゆく」知らない自分が遠くで光っていても、その光に自分の沈黙まで売らせないために。身体から生まれる最初の一音を、自分の意思でもう一度選び直す物語です。
収録内容
・「息を吸う場所」WAV音源
・デジタルブックレットPDF音源仕様
WAV形式
48kHz・16bit・ステレオ
再生時間:6分4.20秒作詞:山崎哲央
