「タイムスリップ夫の逆襲!?〜坂口あやめの悲喜こもごも:娘、高校生活編〜『未来式クラス改革で大混乱!? やっぱり青春は自分の足で!』」
- 山崎行政書士事務所
- 2月1日
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1.娘が高校生に! 新しい世界に胸を弾ませる
老舗出版社「米星社」の文芸編集者・坂口あやめ。 ここまで、未来からやってくるトレンチコート夫(未来Ver.)やスパンコール姑、筋肉警察カリブなどのドタバタを、娘の成長とともに幾度も乗り越えてきた。 そしていよいよ、娘は高校生になった。 「中学までの受験騒動や思春期が大変だったけど、高校生活ってもっと自由で楽しいかも!」と、娘は期待でいっぱい。 あやめも「勉強も部活も、青春を謳歌してほしいわ」と微笑む。だが、過去の経験上、また何か“未来勢”が余計な介入をしてくるんじゃ…と一抹の不安を覚える。
2.高校初日から「未来式クラス改革」チラシが配布? 嫌な予感
入学式を終え、娘は友だちと教室でわいわい楽しそう。あやめも一安心。 ところが、数日後には早くも**「未来式クラス改革」をうたう謎のチラシ**が校内で配られているという噂が飛び交う。 「なんだろう、‘学年シャッフルをAIで最適化’とか書いてある…? これって誰が配ってるの?」と娘が怪訝そうに話してくる。 あやめは(またまた未来の連中が動き出した…)と嫌な汗が背筋を伝う。
3.カリブからの通報:「Future-HS-Projectまた来てますね」
例によって筋肉警官・カリブから連絡。「あやめさん、ご無沙汰っす。娘さんが高校デビューしたとのことですが……また怪しい団体が‘Future-HS-Project’を名乗って動いてる模様です。 なんでも、AIがクラスの席替えや時間割まで最適化し、子どもの成績を一気に上げるとか…“教育革命”を掲げてるようで。今回も注意してくださいね」 あやめは**(やっぱり来た…もういい加減にして…)**と深い溜め息。
4.学校で突然「AIクラス編成システム」が稼働? 生徒パニック
そしてある日、娘が教室に着くと、「本日より、クラス編成をAIが再構築します!」 と書かれた怪しいポスターが廊下に貼られている。 何それ? 誰が許可したの? …と思う間もなく、白衣姿の人たちが廊下に立ち、タブレットを操作しながら「各自生徒は顔認証を受けて、AIが指定する教室へ移動してください!」と声を張り上げる。 生徒たちは騒然。「え、私の教室どこ!?」「仲良しと別れちゃうの?」「えー嫌なんだけど!」と右往左往。 先生が「こら、勝手に学校運営を変えないでください!」と止めに入るが、白衣リーダーは「いや、未来の常識です! 遺伝子適性や学力統合でベストクラスを作るんです!」と大声で主張。
5.娘は友人と離れ離れ?「こんなの高校生活じゃない!」
娘は仲良くなったばかりの友だち数人と一緒に「私たち、同じクラスがいいね!」と喜んでいたが、AIの指示で別々の部屋に振り分けられると聞き、ショックを受ける。 「こんなの嫌だ…高校生活って、クラスメイトとワイワイ過ごすのが楽しいのに…」 白衣のリーダーは「しかし、あなたの遺伝子適性ではXクラス、友だちはYクラスが最適。将来大学合格率を上げるにはこうするのが合理的!」などと勝手な理屈をこねる。 娘は「私、合理的とかじゃなくて、一緒に成長したいんだよ!」と反発し、あやめも「いい加減にして!」と声を荒らげる。
6.エスカレート、「AI時間割」で部活や放課後も縛り?
さらに謎のホワイトボードに**「AI時間割(試験版)」**が映し出され、そこには昼休みや放課後までもぎっしり補習が組まれている。「部活やりたい子は夜10時以降に回してください…」みたいなあり得ない提案。 子どもたちは「え、部活の時間が消える!?」「自由時間もない!」と大騒ぎ。リーダーは「将来のためです。過去の高校生活は無駄が多すぎる。あなた方はもっと勉強に費やしなさい」と命令口調。 あやめは娘をかばいながら、「無駄って…部活や放課後の自由が大事なんでしょう!」と思わず言い返す。 連盟は「未来では部活廃止が多いんです! 勉強専念こそ人生を豊かにする!」と真顔で答え、周りの生徒&先生は「そんなの嫌!」と怒り心頭。
7.カリブ登場、しかし「AI校内放送」で制御不能!?
ここで待ってましたの筋肉警察カリブが駆けつけ、「おいおい、また勝手に学校システムを乗っ取ってるのか!」と止めに入る。 しかし連盟の装置がすでに**「校内放送システムとリンク…AI拡散…」**と表示し、**スピーカーから「全校生徒ハ速ヤカニAIガ指定スル時間割ニ従エ…従エ…」**という繰り返しのアナウンスが響き渡る! 教室はカオス。「なんなのこれ!?」「頭おかしいでしょ!」とみんな叫び、あやめも「娘を巻き込まないで!」と猛抗議。 リーダーが「えっ、ここまで暴走するとは…」と焦り、カリブは「またか…オフスイッチどこだ!」と装置を探すが見当たらない。
8.娘が叫ぶ「私の高校生活は私が決める!」→システム停止
この絶望的状況下、あやめの娘が勇気を振り絞り、「もういい加減にして! 私は自分で時間割を考えてるし、部活だって頑張りたい! 人と一緒に過ごすことが大事なんだよ!」と声を張り上げる。 その叫びが校内放送マイクに乗り、スピーカーから**「…ダイジ…? ・・・ヒトトイッショニ…」と反響し始める。 AIがエラーを吐き、モニターが「生徒意思>AI命令…衝突…」と表示。「システム停止…」**というメッセージが現れ、ついに放送がプツリと途切れた。 ホワイトボードに映っていた時間割も消え、連盟リーダーは呆然と「子どもの意志がAIを止めた…? まさか…」とつぶやく。
9.連盟が謝罪、そして普通の高校生活が守られる
AIシステムが完全ダウンしたことで、**「未来高校進学プロジェクト」**の奇妙な改革もあっけなく終了。リーダーは「…申し訳ありません。未来では効率化が進みすぎて、逆に心を失っているのかも…」と陳謝。 あやめは娘の肩を抱いて、「この子たちは自分でスケジュールを組み、仲間と一緒に悩んで楽しんで、そうやって青春を謳歌するんです。もう余計な口出しはしないで」と苦言を呈す。 連盟はしゅんとしながら装置を回収し、「すみませんでした……。やはり過去の高校は自由と友情があってこそ輝くんだな…」としみじみ呟き、カリブに連れられ退散する。
10.娘の青春はこれから、自分なりのペースで
騒動後、学校はいつもの落ち着きを取り戻し、クラスメイトや先生たちが「よかった、変な改革なんてやめて!」と胸をなで下ろす。娘も「あー疲れた! でも自分でやりたいことをやるのが一番だよね」と笑顔。 あやめはその様子を見て胸が熱くなる。「ほんと、あなたがそう言ってくれて嬉しいわ。いろんな挑戦をして、失敗もするかもしれないけど、それが高校生活の醍醐味だよね」 娘は「うん! 友達と部活して、テストで焦って、青春してみたいもん!」とキラキラ。
エピローグ:高校生活は自分で切り開くもの
こうして、またもや未来人ハイテク改革から子どもたちの大切な青春を守れた一同。 あやめは帰宅し、娘が部活の道具を片付ける姿を見ながら微笑む。「あんな危機でも怯まない、ちゃんと自分の思いを伝えられるんだから、大丈夫だよね…」 娘は「あー、明日は朝練だから早起きしなきゃ。AIに頼るより、自分で起きるよ!」と照れ笑い。あやめは「そうだね。自分で頑張るから成長するんだよ」と優しく応える。 ——これからの高校生活は、自分の足で歩き、失敗をし、友と笑いあいながら進むのだ。どんな未来勢が現れようとも、娘の“今”を邪魔させるわけにはいかない。 そう決意しながら、あやめはまた一つ笑みを浮かべ、明日の朝ごはんのメニューを考えるのだった。
(了)





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