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『神風党、家族省を設置せよ』


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(舞台:永田町・霞が関中央合同庁舎前。風になびく省庁名プレート群。「こども家庭庁」「男女共同参画局」「こども基本法推進室」などの横に、空白の看板スペースが一つだけ光っている。そこに神風党の霊たちが現れる)


ソクラテス(虚空を見つめながら)

「“こども”はある。“福祉”もある。“女性”もある。

では問おう――“家族”は、どこにある?

霞が関のどこに、“家”を司る者がいる?」


アリストテレス(巻物を掲げて)

「国は法を語り、制度を増やした。

だが、家庭という“国の原型”を管理する省庁は未だに存在しない。

“教育”は文科省、“健康”は厚労省、

“生殖”は別立てで論じられ、

“家族”は誰の所管にも属していない。

――それこそ、この国の倫理の空洞である。」


ディオゲネス(怒鳴る)

「夫婦別姓を議論する奴はいても、

“夫婦の責任”を語る省庁はない!

“出産一時金”はあっても、

“家の名を継ぐ覚悟”を育てる機関はない!

バラバラな支援の山に、“家族”は埋葬されている!」


プラトン(鋭く、静かに)

「民主主義の名の下で、

国家は家族に干渉を控えた。

だが、その間に家族は、“誰にも守られない単位”となった。

――ならば我々が提案する。

“家族”を“制度の柱”として建て直すのだ。

省を作れ。名を『家族省』とせよ。」


ピタゴラス(統計グラフを燃やしながら)

「出生数は76万人。婚姻数は戦後最低。

にもかかわらず、“家族支援”の中身はバラバラ。

これはもはや、家庭の崩壊ではない。

“国家による家族概念の解体”だ。」


(遠くから「こども家庭庁のなかに“家庭支援室”がございます」「ジェンダー配慮が必要です」との官製放送)


ソクラテス(声を張る)

「聞け、霞が関の技術官僚たちよ。

“家族”は、調査票ではない。

“家族”は、構造であり、徳であり、記憶の形式である。

それを一室に閉じ込めて、“取り組んでいます”と報告するな!」


アリストテレス(天を指して)

「省とは、“価値を護る砦”だ。

ならば今、設けるべきは、

“出産”“教育”“看取り”までを一つの縦糸で貫く、

“家族の省”である。」


ディオゲネス(壺から飛び出し)

「その名の下に、

“婚姻の責任”を制度化せよ。

“父母の義務”を国是とせよ。

“祖父母の知恵”を政策に活かせ!

――そうでなければ、

国家は“個人の集合体”ではなく、“孤立の集合体”となる!」


プラトン(最後に)

「“家族”を忘れた国は、

“誰にも守られぬ子ども”と、

“誰にも看取られぬ老人”を量産する。

我々は問う――

“この国に、“死にゆく家族”を守る意志はあるのか?”」


ピタゴラス(手帳に書かれた最後の一言を読み上げ)

「家族省を設けよ――

それは、“国家が徳を学び直すための省”である。」


【幕】

 
 
 

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