タイムスリップ夫の逆襲!?〜坂口あやめの悲喜こもごも:娘、思春期編〜『未来からの干渉も無視! 私は私の道を行く!?』」
- 山崎行政書士事務所
- 2月1日
- 読了時間: 6分

1.中学生・娘の“思春期”がいよいよ本格化
老舗出版社「米星社」の文芸編集者・坂口あやめ。 これまで未来からの侵入者(トレンチコート姿の夫・未来版やスパンコール姑、筋肉配達員兼・時空警察のカリブなど)に振り回されつつも、娘を育ててきた。 そして娘は中学生となり、勉強に部活に受験騒動まで——数々のトラブルと成長を経たが、ここへ来て**「本格的な思春期」**が訪れはじめた。 「なんだか、娘の態度が冷たいような…?」 夜遅くにこっそりスマホを見たり、時にイライラして部屋にこもったり。この変化にあやめはドキドキしながらも、そっと見守っている。
「思春期って、こういうものよね……」 しかし、未来人たちの余計なハプニングが加わることで、この思春期はさらに複雑な色合いを帯びることになるのだが——。
2.娘が急にカッコよさを追求? 「私、未来ファッションがいい!」
ある日、あやめの娘が突然「ねえ、普通の制服ってダサくない? もっとカッコいいのが着たい!」などと言い出す。 「え、学校指定の制服なんだから仕方ないじゃん……」とあやめが言うと、娘は拗ねたように「未来ならもっとすごいデザインがあるかも…」とぼやく。 あやめは背筋が凍る。(“未来”だなんて…うちには散々迷惑かけた連中がいるって、忘れてないわよね?) 娘は「だってSNS見てると、未来テクを使ったファッションとか話題になってるし…普通にみんなが着てる服じゃ嫌だもん」と思春期らしい主張をするのだ。 「まさか、また変なルートで未来ファッションを取り寄せようとしたり……?」 と不安がよぎる。
3.嫌な予感的中、カリブ情報:また未来ファッション勢が潜入中
やっぱり来た。筋肉警察・カリブから通達。「あやめさん、また“Future-Teens-Fashion”とかいうプロジェクトが過去に来てるみたいっす。 中高生に“未来式おしゃれ”を推奨する名目で、勝手に服やグッズを配布してるとか。思春期の子がターゲットらしいんで、娘さんお気をつけを…」 あやめは激しくため息。「またか…娘がちょうどファッションに敏感になってるから、狙われたら一発で興味持つかも…。やめてほしい…」
4.娘の部屋に怪しい通販チラシ「未来コーデで学校が激変!?」
そんなある夜、あやめが娘の部屋を掃除していると、怪しげな通販カタログを発見。「Future Teens Style」と題されたフルカラー冊子に、LEDがチカチカ光る**“ハイテク制服”や“AIスマホカバー”が並んでいる。 「こ、これ絶対あの未来ファッション勢の宣伝だ…」とあやめは唖然。娘は気まずそうに「あ、見ちゃった? ちょっと興味あって…友だちもいいなって言ってたんだよ…」と声をもらす。 あやめは「でも学校はそういうの禁止でしょ? そもそも未来テクなんてロクなことなかったじゃない」と説得しようとするが、娘は「でもかっこいいじゃん! 皆が振り向くかもしれないし…」**と反発ムード。
5.未来ファッション勢、学校に“ゲリラ試着会”を企画!?
数日後、あやめが中学校へ行く機会(授業参観や懇談)があった際に、校門の外で白衣姿の数名が「Future Teens Style 初回無料試着会!」と看板を立てているのを見かける。 まさに**“ゲリラ販売”**で、登下校する中学生を捕まえては「新しい制服感覚で一目置かれますよ!」と声をかけている。 あやめの娘もそこへ差しかかって、「わあ、ホントに無料?」と目を輝かせる友だちにつられて近寄ろうとする。あやめは急いで駆けつけ、「待って! 危ないから!」と娘を引き止める。 白衣リーダーは笑顔で、「どうぞ、お嬢さん、試着だけでも。LEDスカートとか超かわいいですよ!」と強引。 あやめは(まためんどくさい…)と顔をしかめるが、娘は興味津々なのが目に見えて明らかだ。
6.娘、ついに試着→「LEDスカート最高!」でも突然火花?
結局、娘は半ば強引に試着を始め、**「うわー、すごい! ボタン一つで色が変わる!」とテンションアップ。「やば、めっちゃおしゃれ!」と友だちも騒ぐ。 あやめが「ちょっと…これって本当に安全? なんか発熱しないの?」と心配する間もなく、白衣リーダーが「大丈夫、未来では当たり前ですよ!」と鼻息荒い。 すると直後、スカートの裾から「バチバチ…」という火花のような音。「えっ…何?」と思った矢先、LEDが明らかにショートして「ブシュウッ!」**と焦げ臭い煙が…! 娘は「きゃああ、熱いかも!」とあわてて脱ごうとするが、静電気か何かでファスナーがロックされていて、しばし脱げない状態に。
7.カリブ飛んで来るも、スカートファスナーがロック→娘ピンチ
はい、来ましたまた筋肉警察・カリブ登場。「おいおい、またやってんのか! どうにか止めろ!」と叫びながら白衣たちのタブレットをひったくるが、操作が複雑すぎて分からない。 「ファスナーを解錠するボタンはどれだ!?」と探すが、白衣リーダーは「わ、私もまだテスト版だから分かんない…!」とオロオロ。 娘は半泣きで「熱いよ! 早く脱がせて!」と絶叫。あやめも「どうにかならないの!?」とパニック。
—ところが、白衣のメンバーが**「DNAロック機能が働いてる…試作品で組み込みっぱなしだった…」**などと訳の分からないことを言い出す。なにそれ?
8.娘、怒りの叫び「こんなのカッコよくない!」→ファスナー解除?
この絶体絶命シーンで、娘がハッとした表情になり**「もう最悪! 全然かわいくないし、痛いし、こんなのカッコよくないよ!」と叫ぶ。 するとLEDスカートが「…カワイクナイ…不具合…? ロック解除……」**とエラー音声を発し、ファスナーがパチッと自動解除。 「はあ…脱げた!」と娘が駆け出し、カリブとあやめが必死に消火器(校門の備え付け)で煙を鎮める。あっという間にLEDスカートはボロボロ。「なんてもの持ち込むのよ!」とあやめは激怒。
9.連盟が陳謝、娘は「普通の服でいいよ…だって私が着るんだから」
こうして未来ファッション大失態が露呈。白衣リーダーはしゅんとした顔で「すみません…思春期の子どもが喜ぶと思ったのに、結局バグばかりで…」と謝罪。 娘はなおも怒りが冷めやらず、「自分が好きな服を着たいだけなのに、こんな危ない服はいらない。周りに見せびらかすためじゃなくて、私が楽しむためのファッションでしょ?」と鋭く指摘。 あやめは娘の言葉に感動しつつ、「そうよね…オシャレは自分がワクワクするためのもの。派手なLEDやDNAロックなんて要らないわよ」と同意。 カリブは苦笑しながら「はあ、また同じパターンっすね…。でも子どもがきちんと声を上げて拒否してくれるのは頼もしいっすね」と装置を没収。
10.思春期は自分のペースでかっこよくなる…それが一番
結局、未来ファッションを押し売りする業者は学校関係者とカリブから厳重注意を受け、試作品を回収して退散。 あやめの娘は「私、思春期になったからこそ、自分なりのカッコいいを見つけたいんだ…変なテクノロジーに頼りたくないし」と言い出し、シンプルな制服コーデにこだわったり、お小遣いを貯めて自分が気に入るスニーカーを買ったり、**“自然なオシャレ”**を楽しみ始める。 あやめはその姿を見守り、(娘も成長したなあ…未来勢の誘惑に負けず、自分を大事にしてる…)と嬉しさに胸がいっぱい。
思春期は“誰かに決められるオシャレ”じゃなく、自分が納得するスタイルをゆっくり探す時期。 あやめは夜のリビングで娘とお茶を飲みながら、**「色々あるけど、自分を大切にしてオシャレするのが一番かっこいいよね」**と微笑み合うのだった。
(了)





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