《岩上のひと呼吸》
- 山崎行政書士事務所
- 2月7日
- 読了時間: 1分

岩は冷たく、水は絶えず動いている。
その境目に、小さな命が腰を下ろし、世界の音を聞いている。
波のざわめき、石の沈黙、風が運ぶ遠い匂い。
それらすべてを、胸いっぱいに吸い込みながら、彼はただ、ここに在る。
大地が吼える場所でも、星が生まれる場所でもない。けれどこの一瞬は、確かに宇宙の中心だ。
偉大さのそばで、小さなものが怯えずに生きていること。それ自体が、この世界の答えなのだろう。
岩の上の沈黙は、祈りよりも深く、鼓動よりも確かだった。





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