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第3話:「草薙駅と遅刻の攻防—朝の珍事件」

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月15日
  • 読了時間: 5分

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〔プロローグ:朝のバタバタ劇、始まる〕

ある平日の朝。まるみの家では、いつにも増してドタバタ感が漂(ただよ)っていた。お父さんは普段(ふだん)から草薙駅(くさなぎえき)を利用(りよう)して会社(かいしゃ)に通勤(つうきん)しているが、今日は**「絶対(ぜったい)に遅刻(ちこく)できない重要(じゅうよう)な会議(かいぎ)がある!」**と焦(あせ)りまくり。一方まるみ自身(じしん)も「わ、私も学校(がっこう)に遅(おく)れそう!」とバタバタ。お母さんは「弁当(べんとう)作(つく)り忘(わす)れたぁ〜!」と悲鳴(ひめい)を上(あ)げる。朝(あさ)から喧騒(けんそう)が極(きわ)まるなか、お父さんは半泣(はんな)きになりながら「もう行(い)ってきます!」と玄関(げんかん)を飛(と)び出(だ)していく。

〔1. 駅に着くやいなや“改札トラブル”〕

お父さんが駆(か)け足(あし)で草薙駅に着(つ)いたのは、家を出(で)てからわずか数分(すうふん)後(ご)。しかし、そこで見(み)たのは「改札(かいさつ)が止(と)まってる!?」という驚(おどろ)きの光景(こうけい)。どうやらカード読み取り機(よみとりき)が誤作動(ごさどう)を起こしたらしく、駅員(えきいん)さんが復旧(ふっきゅう)を試(こころ)みているが、乗客(じょうきゃく)たちは長蛇(ちょうだ)の列(れつ)でイライラしている。お父さんは「なんで今日(きょう)に限(かぎ)ってこんなことに〜!」と頭(あたま)を抱(かか)えつつ、とにかく列(れつ)の後方(こうほう)に並(なら)んで順番(じゅんばん)を待(ま)つしかない。

〔2. 宮司さんのビラ配(くば)り&カフェ店主の出張(しゅっちょう)販売〕

そこへ、草薙神社(くさなぎじんじゃ)の宮司(ぐうじ)さんが駅前(えきまえ)で祭(まつ)りの宣伝(せんでん)をするためにビラを配っていた。

宮司さん「おはようございます! 週末(しゅうまつ)は草薙神社で行事(ぎょうじ)がありますよ〜! どうぞお越(こ)しください!」だが、改札(かいさつ)トラブルでピリピリしている人々にとっては余計(よけい)な混雑(こんざつ)の原因(げんいん)。しかも宮司さんは大声(おおごえ)で「神社のすばらしさ」を熱弁(ねつべん)しだすから、駅員さんも「すみません、今は静(しず)かに…」と苦笑(くしょう)する。さらに、駅前のカフェ店主(てんしゅ)が「ここぞとばかりに新作サンドイッチを売(う)りたい!」と勝手(かって)に屋台(やたい)のような出店(しゅってん)をし始(はじ)め、もう人混(ひとご)みがごちゃごちゃに…。

〔3. まるみも遅刻(ちこく)危機(きき)に!? 家族で走(はし)る〕

家に残(のこ)されていたまるみも、どうにか身支度(みじたく)を整(ととの)えて学校へ向かおうとするが、そこへ「お父さんが駅で列に並(なら)んでいるらしい」とお母さんから聞かされ、「ヤバい、私も遅刻かも!」と自転車に飛(と)び乗(の)る。道中(どうちゅう)、まるみは川べりあたりでお父さんを見かけ「お父さん、こんなとこで何してんの!?」と思わず声(こえ)をかけると、やはり改札トラブルのせいで動(うご)けずにいたのだ。二人とも気が気じゃない状態(じょうたい)で、あたふた(あたふた)しながら駅へ再突入(さいとつにゅう)する。

〔4. カード残高不足(ざんだかぶそく)で最後の難関(なんかん)!〕

やっと改札が復旧(ふっきゅう)した頃、もう電車(でんしゃ)の発車時刻(はっしゃじこく)がせまり、みんな“早く通(とお)りたい”とラッシュ状態(じょうたい)。お父さんは必死(ひっし)にICカードをタッチ(たっち)しようとするが、

機械アナウンス「残高(ざんだか)不足(ぶそく)です。 残高不足です…」…まさかのエラー連発(えらーれんぱつ)。お父さんは「えぇぇ〜!?」と叫(さけ)び、まるみは「小銭(こぜに)ないの?」と聞くが、お父さんは「今日(きょう)はカードにしか入れてない…!」とパニック(ぱにっく)。そこへ宮司さんやカフェ店主、近くにいた乗客(じょうきゃく)たちが「僕、100円あるよ」「私も50円なら!」と少しずつお金を出し合ってくれる。寄(よ)せ集(あつ)めのおかげでなんとか切符(きっぷ)を買い直(なお)し、改札を通過(つうか)成功(せいこう)!ただし、すでに電車(でんしゃ)は発車(はっしゃ)寸前(すんぜん)。まるみも心臓(しんぞう)ドキドキで、「もう乗れないかも…」と思いきや……。

〔5. ぎりぎりセーフ? 結局(けっきょく)うまくいく結末(けつまつ)〕

ホームに駆(か)け込(こ)んだその瞬間、ちょうど電車が扉(とびら)を閉(し)めようとしていたが、運転士(うんてんし)さんが人が来るのを見て一瞬(いっしゅん)だけ待(ま)ってくれた。お父さんは「助(たす)かったぁ…」と列車に飛(と)び乗(の)り、まるみも「私も学校(がっこう)行(い)かなきゃ!」と別(わか)れて猛(もう)ダッシュ(だっしゅ)。なんとか開始(かいし)のチャイム直前(ちょくぜん)に教室(きょうしつ)へ飛(と)び込(こ)み、ぎりぎりセーフで座(す)わりこむ。お父さんは会社(かいしゃ)の重要(じゅうよう)会議(かいぎ)に間(ま)に合い、最後のプレゼン発表(はっぴょう)にすべり込(こ)んだらしい。

〔エピローグ:また同じことが繰り返される予感(よかん)〕

夕方(ゆうがた)、まるみは帰宅(きたく)後、お父さんに「遅刻(ちこく)しなくてよかったね〜」と安堵(あんど)。お父さんは「本当に…もうヒヤヒヤしたよ…。明日(あした)からちゃんと早起(はやお)きするぞ!」と宣言(せんげん)。しかし翌朝(よくあさ)、またなにやらバタバタ慌(あわ)ただしい物音(ものおと)が…。「やばい、寝坊(ねぼう)した〜!」とお父さんの声が響(ひび)き、まるみも思わず苦笑(くしょう)。こうして**「草薙駅と遅刻の攻防—朝の珍事件」**は、最後までドタバタ感を残(のこ)しつつ、結局(けっきょく)今日もなんとかなったんだから、いいか〜と笑(わら)って幕(まく)を下(お)ろすのだった。

 
 
 

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