
Azure ネットワーク設計
― 可用性・セキュリティ・説明責任を見据えたネットワーク構成 ―
Azure におけるネットワーク設計は、
「つながるか」だけでなく、「説明できるか」「将来も守れるか」 が問われます。
山崎行政書士事務 所では、
Azure Virtual Network(VNet)を基盤に、
Application Gateway(WAF)、Azure Firewall、NSG、VPN/ExpressRoute までを含めた
実運用と監査を見据えたネットワーク設計 を支援しています。


Azure ネットワーク構成の全体像
以下は、当事務所でよく採用される ハブ&スポーク型ネットワーク構成 の一例です。
-
Azure Virtual Network(VNet)/Subnet 分割
-
Application Gateway(WAF)
-
Azure Firewall
-
Network Security Group(NSG)
-
VPN Gateway / ExpressRoute Gateway
-
オンプレミス環境との接続
※ 構成は組織規模・業種・規制要件により最適化します。
設計の考え方(はじめに)
Azure ネットワーク設計では、次の点を重視しています。
-
将来拡張を見据えた IP アドレス設計
-
入口(L7)・出口(L3/4/7)・内部通信の役割分離
-
Microsoft が定める非サポート構成を避ける設計順序
-
インシデント時に「なぜそうなったか」を説明できる構成
単に動く構成ではなく、
「運用・監査・説明責任まで含めた設計」 を前提にしています。
VNet/IP アドレス設計
CIDR 設計の基本
-
VNet 全体には、将来の拡張を見越した十分なアドレス空間を確保
(例:10.0.0.0/16) -
オンプレミスや他 VNet との アドレス重複は厳禁
-
サブネット追加・スケールアウトを前提に余裕を持たせます
サブネット設計(用途別分離)
用途ごとにサブネットを分離し、最小権限 を徹底します。
-
Application Gateway Subnet(専用)
-
Azure Firewall Subnet(専用)
-
GatewaySubnet(VPN/ExpressRoute 用)
-
Web / App / Data Subnet
-
管理用(Bastion/Jumpbox)Subnet
※ 一部のサブネットは 名称・サイズが仕様上固定 されており、
初期設計での見落としが後戻り不能になるケースもあります。
Application Gateway(WAF)設計のポイント
Application Gateway は、
Azure ネットワークの「入口」を担う最重要コンポーネント です。
-
専用サブネット必須(他リソースの混在不可)
-
NSG/UDR に厳しい制約があるため、設計順序が重要
-
本番環境では WAF を Prevention モード で運用
-
証明書は Key Vault 連携を推奨
誤った NSG や UDR 設定により
正常性が Unknown になる、通信が不安定になる 事例も少なくありません。
Azure Firewall による出口制御
Azure Firewall は、
アウトバウンド通信の集約と制御 を担います。
-
ハブ VNet に集約配置
-
URL/FQDN/カテゴリ制御
-
IDPS・TLS 検査(Premium)
-
Spoke からの通信を UDR で明示的に集約
NAT Gateway との併用や優先順位を誤ると、
意図せず Firewall をバイパスする構成 になるため、
有効ルートでの検証を前提に設計します。
オンプレミス接続(VPN / ExpressRoute)
-
GatewaySubnet への NSG/UDR は非サポート
-
ハブ&スポーク構成でゲートウェイを集約
-
BGP 既定ルートの取り扱いに注意
特に ExpressRoute 環境では、
AppGW や Firewall の管理通信が遮断されない設計 が重要です。
ログ・監視・説明責任
ネットワークは「見えない」と事故が起きます。
-
Virtual Network Flow Logs
-
Application Gateway(WAF)ログ
-
Azure Firewall ログ
-
Log Analytics/Microsoft Sentinel で集約
通信を「後から説明できる」こと が、
インシデント対応・監査対応の質を大きく左右します。
よくある設計ミス(抜粋)
-
AppGW サブネットに 0.0.0.0/0 の UDR を適用している
-
GatewaySubnet に NSG を付与している
-
Firewall サブネットに NSG を設定している
-
NAT Gateway と Firewall の優先順位を誤認している
-
NSG Flow Logs の廃止動向を把握していない
「動いているから大丈夫」では済まないポイント です。
山崎行政書士事務所の支援スタンス
当事務所では、
Azure ネットワークを 技術だけでなく「責任構造」から設計 します。
-
SIer/運用ベンダーとの設計整理
-
非サポート構成・責任空白の洗い出し
-
監査・説明資料を前提とした設計レビュー
-
契約・委託関係も含めた構成整理
「設計した人がいなくなっても説明できる Azure」
それが、私たちの目指すネットワーク設計です。
ご相談について
-
Azure ネットワーク設計のレビュー
-
既存構成のリスク整理
-
AppGW/Firewall 導入検討
-
オンプレ接続・グローバル構成の整理
技術と法務の両面から、
静かに、確実に整える支援 を行っています。

