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日本平でお花見大混乱

  • 山崎行政書士事務所
  • 2月18日
  • 読了時間: 4分

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【登場人物】

  • 作(男・40代/静岡弁):いつも締め切り間際にのんびりしているおじさん作家

  • 編(女・20代):若い女性編集者。毎度、作家に振り回されがち

1. 日本平・桜並木の下で

編:「先生! こんなに桜がキレイなのは分かりますけど、今日が締め切りですよね!? なんで花見なんかしてるんですか?」

作(静岡弁):「いや~、日本平の桜っち、いっぺえ綺麗ら?ここで花見したら、執筆もはかどるかと思ってさぁ。」

編:「花見したら逆に飲んで食べて寝ちゃいそうですけど……。ってか原稿はどこまで進んでるんですか?」

作:「まだタイトルだけしか決めとらんら……。あ、ほら見てみ、富士山もうっすら見えとるじゃんね。最高の眺めだに!」

編:「確かに富士山が見える景色は最高ですけど! 原稿も最高の仕上がりにしてくださいよ~!」

2. 桜の下の宴会モード

(作家はブルーシートを敷いて、なんだか楽しそう)

作:「ちょこっとビール飲んだら、執筆のアイデアも溢れるかもしれんら。一杯だけ……ね?」

編:「いや、一杯が十杯になるパターンじゃないですか。もうやめてください、締め切りに追われてるのに……!」

作:「ま、ま、そう焦らんで。ここでちょいと落ち着いて書きゃ、すぐ終わるら?ほら、桜見ながら書く小説ってオシャレじゃん。」

編:「“映え”狙いより原稿の完成度を狙ってくださいよ!それにもう時間ないですよ、あと5時間!」

3. 花見の屋台に走る作家

(突然、いい匂いが漂う)

作:「お、何やら団子のいい匂いがするじゃんね?ちょっくら買ってくるで、桜と団子はセットら?」

編:「ええっ、今!? 原稿を書きながら食べればいいじゃないですか!」

作:「団子は出来立てがいちばんだら。腹がすいとったら集中できんもんで、待っといてくりょう。」

編:「行っちゃった……(頭を抱える)」

4. 団子よりも原稿を!

(やきもきしながら待つ編集者。やっと作家が戻ってくる。)

編:「先生! 団子買えましたか? 早く書いてください!」

作:「いや~、屋台が混んでて並んだら30分かかったら。でも見てみ、きれいな三色団子! やっぱ花より団子って言うけんね。」

編:「花“より”団子じゃ困るんですよ! せめて花も団子もほどほどで、原稿を最優先にしてくださいっ!!」

作:「分かった分かった。なら桜と団子を愛でながら、一気に書くさぁ。スマホ取り出して……あれ、充電ないら?」

編:「また充電切れ~~!? もうどうするんですか、PCも持ってきてないですよね!?」

作:「だいじょぶ。紙とペン、ちゃんと持ってきとるもんで。ほれ、書くでよ……(シャカシャカ)……あ、団子にタレがこぼれた!」

編:「原稿用紙がベタベタじゃないですかーーー!!(泣)」

5. 追い打ちをかける風

(突然、強い風が吹き桜吹雪が舞う。原稿用紙が飛ばされる!)

作:「あー! 書いた分が風で飛んでっちゃうら! やめてくりょう、追いかけんと!」

編:「先生、全然進んでないのに、数枚とはいえ貴重な原稿が……!」

作:「この“桜吹雪”はオレの創作意欲をかき立てるんだに。けど原稿が行方不明になったら、やる気も吹き飛んでまう……。」

編:「風情を満喫してる場合じゃないですー! 探しますよ、早く!!」

【オチ】夕暮れの日本平

(夕方になり、桜を背景に空がオレンジ色に染まる)

編:「もう夕方ですけど……先生、どれくらい書けました?」

作:「桜の描写だけめっちゃ細かく書けたら。締め切りには間に合わんかもしれんけど、いい雰囲気の文章にはなったがし。」

編:「“雰囲気”じゃなくて完成してないと意味ないですよ……(絶望)。」

作:「まぁ、編集さんもたまにはゆっくり花見して息抜きすりゃいいら?締め切り? 明日以降で大丈夫だら?」

編:「大丈夫じゃないですっ!! 今日が最終締め切りなんですぅぅ!!」

(バタン!)

以上、**「日本平での花見大混乱」**でした。美しい桜に心を奪われ続ける静岡弁おじさん作家と、頭を抱える若手編集者の爆笑(?)コント。桜吹雪が終わる頃に、果たして原稿は咲き誇るのか――?

 
 
 

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