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山崎行政書士事務所
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登録日: 2024年3月16日
記事 (2962)
2026年4月4日 ∙ 6 分
自動是正は「何を自動にするか」で9割決まる
〜情シス向け:Azure運用の“自動是正対象”をA〜Dで分類して、事故らないルールに落とす〜 ※本記事は一般的な情報提供であり、個別案件の法的助言ではありません。※当事務所(行政書士)は、規程・台帳・運用設計・証跡整備など「ガバナンスの型づくり」を中心に支援します(個別紛争・訴訟等は弁護士領域です)。 1. 情シスの現実:自動化は“正しく怖がらないと”事故装置になる Azureの自動是正(Azure Policyの修復、Runbook、Functions等)は、運用の属人化と棚卸し地獄を終わらせる強い武器です。一方で、やり方を誤ると「全社スケールの設定変更」を一瞬で走らせる、最大級の事故リスクにもなります。 だからこそ、Microsoftが推奨する 安全なデプロイ プラクティス(SDP) の考え方(段階ロールアウト、影響の早期検出、影響範囲の制限)を、Policy含む運用に取り込むのが前提です。 結論から言うと、情シス運用で一番効くのはこれです。 自動是正の対象は、最初にA〜Dに分類して“許可範囲”を固定する。 そして、クラスごとに「安全装置(Dry-run/影響上限/承認/ロ...
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2026年4月4日 ∙ 9 分
『凍土の喉』
以下は小説です。 三月二日 午前九時十二分 丸の内 案件番号は P-317/RUS 。あとで私は、その四文字を何度も夢に見ることになる。 その朝、東明銀行プライベートバンキング部の五十嵐俊は、濡れたコートのまま私の会議室に入ってきた。三十九階の窓からは皇居の木が見えたが、男の顔はそれどころではなかった。机に置かれた革の封筒から、GIAの鑑定書コピー、売買条件書、送金依頼書、英語の来歴説明が滑り出た。 「先生、意見書が欲しいんです。黒を白にしてくれとは言いません。せめて灰色で」 私は資料をめくりながら言った。「灰色に印鑑を押すのが弁護士の仕事だと思っているなら、依頼先を間違えています」 五十嵐は笑わなかった。「顧客は榊原修司さんです。ご存じでしょう。海運とリサイクルの榊原グループの創業者。七十手前。今回の対象は、 ロシア産ピンクダイヤ、三・一七カラット、Fancy Vivid Pink、無処理、GIA付き 。価格は 四億八千六百万円 。送金先はドバイのFZE。ですが、うちのコンプライアンスが止めました」 止める理由は、私が最後まで読み切る前から分かった。石そのものではない。...
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2026年4月4日 ∙ 10 分
続・名簿の値段
※以下は創作です。実在の企業・人物・制度とは関係ありません。※特定作家の固有文体の 白百合ファイル 社内メール / 2026年1月14日 06:42件名: 【至急/T承継】A-00138 真鍋家 初動発信: 外商戦略室 第二担当宛先: 外商統括部、ギフト推進部、ライフソリューション部、住環境事業部・喪主確認 T+0・供花・返礼・会食・遺影額の一括提案 T+1・遺族面談(名目: お悔やみ訪問) T+2・資産整理・住替・信託・美術査定の導線設計 T+14・競合介入時は失注報告書提出※苦情既往口座につき「営業」「売上」「提案」の語使用禁止※参考予測: 初年度移行粗利 1億3800万円 訃報の一斉通知は来なかった。顧客の死は個人情報だったからだ。 ただし、売上になる死だけは別だった。 桐生亮介は年明けから別館五階のCS改善室に飛ばされていた。肩書だけは外商一課課長代理のまま、仕事は苦情件数の集計と「再発防止策」の清書だ。会社は、処分をするときほど言葉をやわらかくする。 その朝、共有プリンタの排紙トレイに紛れていた一枚を、彼は偶然ではなく拾った。差出人欄は空白。紙の余白に、青いボールペンで...
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