Azure Key Vault運用設計
秘密 情報を事故らせない統制へ
Azure Key Vault運用設計|秘密情報を事故らせない統制へ
Key Vaultは「入れているか」ではなく、期限切れ・過剰権限・属人運用で事故を起こさないように、**運用と説明責任(証跡)**まで含めて設計できているかが重要です。
本ページでは、Azure / Entra ID を前提に、Secrets/Keys/Certificatesの管理を、アクセス統制・ローテーション・監査ログ・例外運用・委託先統制まで一体で整理します。
※手順書(画面操作・コマンド)の作成ではなく、統制の方針と“出せる形”の成果物に重点を置きます。
※NDA対応可/オンライン可

よくある状態:Key Vaultが“単一障害点”になっている
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証明書・シークレットの期限切れで、突然サービスが落ちる(更新・検証・切替が回っていない)
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“誰が何を使っているか”が把握できず、棚卸しできない(増え続ける)
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読み取り・書き込み権限が広く、運用者や委託先が過剰権限になっている
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アプリの資格情報(サービスプリンシパル等)が散在し、撤去できない秘密情報が残る
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監査ログはあるが、誰が・いつ・何を参照したかを説明できる形になっていない
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緊急時(復旧・障害対応)で例外運用が発生し、例外が恒久化してしまう
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DevOps/CI/CDで扱う秘密情報の境界が曖昧で、漏えいリスクと責任分界が不明確
当事務所の支援方針|「最小権限」より“回る統制”を作る
Key Vault運用で重要なのは、理念ではなく 運用として回り、監査・インシデント時に説明できることです。
当事務所は次の3点を揃えることを重視します。
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把握できる:何が秘密情報で、誰が所有し、何に使われているかが棚卸しできる
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止められる:特権・例外・更新失敗が、期限・承認・検知で制御される
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出せる:監査・取引先要求・事故対応で、アクセスと変更の証跡を短時間で提示できる
整理の観点
(Key Vault運用で必ず必要になる論点)
1)対象の棚卸し(Secrets/Keys/Certificates)と所有者の明確化
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何が秘密情報か(アプリ資格情報、証明書、鍵、接続情報など)を分類
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“用途(何のため)”と“所有者(誰が責任)”を決め、属人管理をなくす
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使われていない/撤去できない秘密情報を減らすための整理軸を固定する
2)アクセス統制(Entra ID/RBAC前提)と職務分離
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読み取り/更新/ローテーション/削除など、権限を役割で分離
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運用・開発・監査・委託先の職務分離(SoD)を前提に、権限の境界を設計
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特権は“常時付与”ではなく、必要時昇格・期限・承認で統制する
3)ローテーション(更新)を“手順”ではなく“運用”として回す
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期限管理(いつ切れるか)と更新責任(誰がやるか)を明確化
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更新の前提(検証・切替・ロールバック)を骨子化し、事故を防ぐ
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緊急更新・例外更新が発生した場合の、事後レビューと再発防止の型を用意する
4)監査ログ・証跡(アクセス/変更/抽出)の説明可能化
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“誰が、いつ、何を参照・変更したか”を、提出できる形で整理
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監査提出、インシデント調査、日常運用で、閲覧・抽出権限を分ける
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ログ保全(凍結・抽出・提出)の責任者と承認ルートの骨子を事前定義する
5)委託先・CI/CDとの境界(責任分界と証跡提出)
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委託先が扱う範囲(作業・権限・証跡提出)を契約と運用で整合
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CI/CDが関与する場合、秘密情報の取り扱い境界(誰が登録・更新・削除するか)を明確化
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例外運用が出やすい領域ほど、期限・承認・棚卸しを運用に埋め込む
できること
(法人向けメニュー)
1)Key Vault運用アセスメント(棚卸し・詰まり特定)
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Secrets/Keys/Certificatesの棚卸しと分類(所有者・用途・重要度)
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期限切れリスク、過剰権限、例外運用の恒久化など弱点抽出
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優先順位(何から直すべきか)と必要な成果物を整理
2)アクセス統制設計(Entra ID/RBAC/特権運用)
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役割(運用・開発・監査・委託先)ごとの権限設計(最小権限+職務分離)
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特権の承認・期限・棚卸し(恒久特権を増やさない運用)
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緊急時(復旧対応)に備えた例外運用(条件・事後レビュー・証跡)
3)ローテーション運用設計(期限切れ事故を防ぐ)
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更新責任、更新タイミング、検証・切替の骨子を整理
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失敗時のロールバック・緊急手当の判断軸を用意
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“更新した証跡”を監査に耐える形で残す(属人化しない)
4)監査・取引先説明対応(証跡の所在と提出を設計)
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アクセス/変更の証跡が「どこにあり、誰が出すか」を明文化
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監査・取引先要求に対する説明資料(1枚)を整備
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インシデント時のログ保全・提出の骨子を設計
5)委託先・CI/CD統制(責任分界と証跡提出仕様)
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委託先の作業範囲・権限・作業証跡の提出仕様(形式・頻度)
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CI/CDにおける秘密情報の登録・更新・撤去の責任境界整理
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RACIで承認境界・実施境界・提出境界を明確化
成果物(納品物)
「相談したら何が手元に残るか」を明確にします。
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秘密情報インベントリ(台帳)(用途/所有者/重要度/更新要否/期限)
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アクセス権限マトリクス(役割×権限)(読み取り・更新・削除・特権・例外の扱い)
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ローテーション運用メモ(更新責任、検証・切替の骨子、緊急時例外、事後レビュー)
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監査ログ・証跡設計メモ(アクセス/変更の証跡所在、閲覧統制、提出手続き)
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インシデント時の保全・説明骨子(凍結・抽出・提出、承認ルート)
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責任分界表(RACI)(社内/委託先/開発/監査の境界、証跡提出責任)
初回ヒアリングの進め方(30〜60分)
初回は、いきなり設定変更や実装手順を提示する場ではありません。
現状のKey Vault利用(Secrets/Keys/Certificatesの概況、所有体制、更新運用、委託先・CI/CD関与)を確認し、詰まりポイントを最大3点に絞って優先順位と必要な成果物を確定します。
特に、期限切れ事故・過剰権限・例外恒久化・監査提出の弱点を短時間で特定し、次に作る台帳/権限マトリクス/ローテーション運用骨子の範囲を明確にします。
資料が揃っていなくても開始できます。NDA・オンライン対応可。
よくある質問(FAQ)
Q1. Key Vaultの設定作業(実装)や構築代行も依頼できますか?
A. 本ページの主眼は、特定の画面操作・コマンド手順ではなく、**運用として事故らせない統制設計(責任分界・証跡・更新運用)**です。実装は貴社体制やSIerと連携し、当事務所は「回るルール」と「出せる成果物」の整理を担います。
Q2. 一番多い事故は何ですか?最初に見るべき点は?
A. 現場で多いのは、証明書・シークレットの期限切れと、過剰権限による統制崩れです。まずは台帳化(何がいつ切れるか/誰が責任か)と、読み取り・更新・削除・特権の権限境界を整理するのが効果的です。
Q3. 委託先や外部ベンダーが秘密情報を扱う場合、何を決めるべきですか?
A. 「作業範囲」だけでなく、権限の範囲・期限・承認と、**作業証跡の提出仕様(形式・頻度)**まで決めることが重要です。最終説明責任の所在をRACIで明確化し、監査・事故対応で揉めない状態にします。
お問い合わせ(法人向け)
Key Vault運用で、
「期限切れが怖い」「権限が強すぎる」「誰が責任か曖昧」「監査で出せる証跡がない」
と感じた時点で、統制と説明責任の設計が必要です。
まずは現状整理からご相談ください。
メールアドレス:info@shizuoka-yamazaki-jimusho.com
【ご記入頂きたい事項】
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会社名/部署(情シス・開発・CSIRT・法務など)
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ご相談の目的(棚卸し/権限統制/ローテーション/監査対応/委託先統制 など)
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利用範囲(Azure / Entra、分かる範囲で)
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委託先・CI/CD関与の有無(分かる範囲で)
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NDAの要否
本ページは、Azureを利用する企業・情シス・SIer向けに、
クラウド導入・運用に伴う契約・責任分界・委託管理を
行政書士の立場から整理する専門ページです。
免責・表記
本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別案件は状況により整理手順が異なります。具体的な対応はヒアリングのうえご提案します。
Microsoft、Azure、Microsoft 365、Entra は米国 Microsoft Corporation の商標または登録商標です。
