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「静岡駅前・エレガンスストア物語」――日々、個性豊かなスタッフたちの小さなドラマが生まれる「エレガンスストア」。今日は、普段は冷静沈着な清水さんにまつわる事件が勃発!?――第7話「清水さんとレジのバトル」

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月20日
  • 読了時間: 5分



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シーン1:システム更新の日

朝の開店前、スタッフが集合してレジシステムのアップデートについて確認している。清水さんがパソコンの画面を見ながら説明を始める。

清水さん:「今日はレジシステムの更新日です。私がメインで担当しますので、皆さんは通常通り接客をお願いします。」

杉山さん:「清水さんなら大丈夫ですね! いつも在庫や売上の数字管理を任せてますし、安心してお任せします!」

三浦さん:「わあ、清水さんすごーい。私、パソコン苦手なんで、尊敬します~。」

清水さん:「まあ、そんなに難しい作業じゃないから。更新ボタンを押して、動作を確認するだけだしね。」

宮本店長:「よろしく頼むよ。数字の管理には定評のある清水さんだから、きっとスムーズに終わると思うよ。」

清水さん:「うん。任せてください。」

シーン2:まさかの売上2倍表示!

お昼頃、レジに異変が起きる。清水さんが更新を行い、一通りの操作を終えたつもりだったが――お客様を会計したところ、なぜか売上金額が2倍で表示されるのだ!

三浦さん:「あれ? さっきのお客様、お買い上げ金額がやけに高くなってましたよ…。」

杉山さん:「えっ、そんなバカな。商品は定価で売ってるはず…」

清水さん:「ちょっと待って、レジ画面見せて……。……うわ、本当だ。数字が倍になってる。税率が違うわけでもないし、値段を間違えたわけでもない。これ、システムがバグってるかも。」

宮本店長:「うーん、それは大問題だな。お客様に多く請求してしまうわけにもいかないし。すぐに原因を突き止めないと。」

清水さん:「すみません、私が更新担当したのに。とにかく早急に対処します!」

シーン3:清水さんの“手動計算”宣言

清水さんはレジシステムを再度チェックするが、原因が分からない。焦る中でひとつアイデアが浮かぶ。

清水さん:「仕方ない、電卓を使って計算しながら手打ちで対応します。お客様をお待たせするわけにいかないですし、今日の分は全部手動でやります!」

三浦さん:「え、それ本気でやるんですか!?」

杉山さん:「清水さん、接客もあるのに大丈夫ですか? 結構な数のお客様が来ますよ?」

清水さん:「やるしかないでしょ。数字をこのまま放置するわけにはいかないし、どんなに時間がかかっても、正確に会計をするのが私の使命。」

宮本店長:「(心配そうに)スタッフみんなでサポートしよう。清水さんが計算してる間、三浦さんと杉山さんはお客様対応をフォローしてあげて。」

三浦さん&杉山さん:「はい、わかりました!」

シーン4:長い一日

そうして始まった「清水さんの手動レジ」。お客様が商品を持ってくるたびに、清水さんはバーコードを読み取りつつ、電卓で金額を合算してはレジに数値を打ち込む。もちろん、レジ自体の画面には2倍の数字が表示されてしまうため、その都度手動で訂正するのだ。

お客様:「わあ、大変そうですね。でも、そこまでして正確に対応してくれると安心します。」

清水さん:「ありがとうございます。少々お待たせしてしまい申し訳ありません……(必死の形相で電卓を叩く)。」

宮本店長:「清水さん、休憩取りながらでいいからね。根詰めすぎると疲れるよ。」

清水さん:「いや、私は大丈夫です! 何としてでも今日中に売上を正確に仕上げます!」

周囲も心配しつつ協力してくれたおかげで、なんとかトラブルの一日を乗り切ることができた。

シーン5:翌日の原因判明

翌朝、開店準備をしていると、他部署のスタッフがレジのシステムを検証した結果を報告に来る。

他部署スタッフ:「清水さん、昨日の原因わかりました。どうやら“更新ボタン”を最後まで押し切れていなかったみたいですよ。途中で画面を閉じちゃったから、一部だけ古いデータが混ざって、計算式が2倍になってしまったようです。」

三浦さん:「えええ!? それって…単純な押し忘れだったんですか?」

清水さん:「そ、そうなの……? じゃあ、あの大パニックは私のケアレスミス……」

杉山さん:「清水さんにもこんな一面があるんですね。いつも完璧だと思ってたのに(苦笑)。」

シーン6:清水さんのリリース宣言

恥ずかしそうにうつむく清水さんの元へ、宮本店長がやって来る。いつもの優しい笑顔を浮かべているが、その背後には厳しさも見え隠れ。

宮本店長:「まあ、誰にだってミスはあるさ。昨日はお客様に迷惑をかけることはなかったし、損失も出なかったのが不幸中の幸いだよ。でも清水さん、今後は気をつけてね。」

清水さん:「はい……本当にすみませんでした。次回から更新は私以外が担当で。 もう二度とこんなミスをしないように、でもリスクを減らすためにも誰かと一緒にやるのがベストかと。」

宮本店長:「そうだね、二人体制にするのがいいかもね。清水さんも自分の得意分野で力を発揮してくれればそれで充分だよ。」

三浦さん:「ホッとしました~。清水さん、昨日はお疲れさまでした。私、レジ操作は自信ないけど、一緒にやったらミスが減るかもしれないですね!」

杉山さん:「じゃあ次回は私が併せてチェックしますね。意外とこういうのって二人でやった方が効率良かったりしますから!」

エンディング

こうして、在庫や売上を冷静に見極めるはずの清水さんが、思わぬシステムトラブルで大奮闘した一日が幕を下ろした。結果的には大事に至らず、翌日にはミスの原因も解明。それでも、一度決めた仕事は最後までやり遂げる清水さんの姿に、スタッフたちは改めて頼もしさを感じたようだ。もちろん、ちょっぴり人間味も見えたのが、むしろ微笑ましかったかもしれない。

清水さん:「次回から更新は私以外が担当で。」

(第7話 終)

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