「静岡駅前・エレガンスストア物語」――閉店後の静かな店内に突然舞い込んだ謎の荷物。そこから始まる予想外の大騒動が、またもや「エレガンスストア」で巻き起こる!――第9話「ドタバタ閉店後のサプライズ」
- 山崎行政書士事務所
- 1月20日
- 読了時間: 4分

シーン1:閉店作業中のスタッフ
夜の静かな店内。閉店後の片付けを終え、スタッフたちがスタッフルームへ戻ろうとしているところに、突然大きな荷物が運ばれてくる。
清水さん:「こんな大きい荷物が届いてる……? 何だろう、予定の納品は明日じゃなかったっけ?」
杉山さん:「私も聞いてないですよ。店長、何か発注したんですか?」
宮本店長:「いや、そんな覚えはないなあ。とにかく開けてみようか。中身が何か分からないと片付けられないし。」
シーン2:謎の着ぐるみ登場
みんなで荷物を開封してみると、そこには巨大なセール用マスコットの着ぐるみが詰まっていた。フワフワした見た目で可愛らしいものの、「エレガンスストア」の高級感とはかけ離れた雰囲気。
三浦さん:「わあ、かわいい……! でも、なんでこんなものがうちに?」
清水さん:「多分、本社のミスね。送付先を間違えたんじゃない? うち、こんなの頼んでないし。」
杉山さん:「確かに。セールのときも、こんなファンシーなマスコットキャラを使ったことありませんよね。」
宮本店長は段ボールの送り状を確認しながら首をかしげる。
宮本店長:「“営業促進用着ぐるみ・要検品”……うーん、明らかにうち向けじゃないね。でもせっかくだから試しに着てみたらどうだろう? 使い道があるかもしれないし。」
シーン3:三浦さん、着ぐるみで店内を徘徊
興味津々の三浦さんが「わあ~、私が着たいです!」とノリノリで着ぐるみに入ってみる。すると、巨大な可愛いマスコットが完成。フロアへ出て、満面の笑みで手を振る三浦さん(の中の人)。
三浦さん(中から):「おお~、意外と視界が狭いけど、あったかいですね~。…あ、ちょっと歩きづらいです~。」
杉山さん:「三浦さん、それ似合ってるんだか、似合ってないんだか(笑)。でも楽しそう。」
清水さん:「でももう閉店してるし、誰もいないわよ? とりあえず試着は終わりにして、明日返送の手続きしましょうか。」
ところがその時、外の通行人がガラス越しに着ぐるみを目撃!「なんだなんだ?」と人だかりができ始め、好奇心から外に立ち止まる人が増えていく。
シーン4:通行人たちが集まり、予想外の盛り上がり
閉店作業を見守っていた通行人が、ガラス越しに手を振ると、着ぐるみ姿の三浦さんも手を振り返す。すると、
通行人A:「あの着ぐるみ、すごく可愛い! 何かイベントやってるのかな?」
通行人B:「もしかして今からセール? ちょっと入って買い物したいな~!」
外では小さな騒ぎになり、「開けて~!」と手招きする人が出てくるほど。さすがにそれには戸惑うスタッフたち。
清水さん:「いやいや、もう閉店してますし……!」
杉山さん:「でも、三浦さんの効果すごくない!? ちょっと歩いただけでこんなに注目を集めるなんて!」
さらに通行人たちから「見たい~!」「写真撮りたい~!」という声が上がり、急きょ店内でサービスショットを撮るなど、予想外の盛り上がりを見せる。
シーン5:店長の決断と“公式マスコット”誕生
やがて通行人が落ち着き、スタッフが外に向けて「今日はもう閉店です」と丁重にお断りする。三浦さんが着ぐるみを脱いで一息ついていると、宮本店長が一言。
宮本店長:「まさかこんなに注目を集めるとは思わなかったよ。新商品のPRとか、セールの時に活用できそうだね!」
杉山さん:「確かに、キャッチーな見た目で人目を引く効果はすごいですね。ブランドイメージと合わないかと思ったけど……意外と相性いいかも?」
清水さん:「もともと高級ブランドって敷居が高いイメージがあるし、こういう“意外性”があるほうが親しみを感じてもらえるかもしれないわね。」
宮本店長:「よし、次のセールでこれ使おうか。本社への返送は一旦保留にしよう。せっかくだから、この子を“エレガンスストア公式マスコット”にしちゃおう!」
三浦さん:「わあ、なんだか私、第二の“中の人”になっちゃいますね~。でも楽しかったです!」
エンディング
こうして謎の着ぐるみは思わぬ好評を呼び、「エレガンスストア」初の公式マスコットとしてデビューすることに。閉店後のドタバタで生まれたサプライズが、意外にも新たな集客ツールとして活躍する未来を予感させる。笑顔と混乱が絶えない日常の中で、スタッフたちの団結はますます深まるのだった。
清水さん:「いや、閉店してるし……。」杉山さん:「でも、三浦さんの効果すごくない!?」宮本店長:「次のセールでこれ使おうか。」
こうして、「エレガンスストア公式マスコット」が誕生するのであった。
(第9話 終)





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