「静岡駅前・エレガンスストア物語：三浦さん、全国一位に輝く！」――いつも柔らかい笑顔でお客様を迎える三浦さんが、まさかの「全国接客アワード」で一位を獲得！　しかし、それは始まりに過ぎなかった。表彰式が行われる東京の大舞台で、次々と襲いかかるトラブルを、エレガンスストアの仲間たちはどう乗り越えるのか？――

山崎行政書士事務所
1月21日
読了時間: 4分

第一幕：静かに輝く三浦さんに訪れた“全国一位”の報せ

シーン：朝のミーティング

いつものように開店前の朝礼が行われるエレガンスストア。宮本店長の表情がどこか感極まっている。

宮本店長「みんな、今日はとんでもなく嬉しいニュースがある。なんと、三浦さんが“全国接客アワード”で接客スキル部門の全国一位を獲得したんだ！」

スタッフたち：「えええええっ！？」「嘘でしょ！？」「すごい……！」と大歓声。杉山さんは「やっぱりやるじゃないですか三浦さん！」と拳を握りしめ、清水さんは「全国一位……これは驚きね」といつになく目を丸くする。しかし、当の三浦さん本人はぽかんとした様子。

三浦さん（おっとり）「わ、私……そんなにすごいことしてましたっけ……？ただ、いつものようにお客様とお話ししてただけだと思うんですが……？」

宮本店長は笑いながら「それが君のいいところだよ」と答える。「とにかく、来週の東京での受賞式に出席してくれ。店の名を全国に広める絶好のチャンスだ！」

第二幕：杉山さんの猛特訓、まさかの“表情筋トレーニング”！？

シーン：スタッフルーム

受賞式に向け、「三浦さんをサポートしたい！」と息巻く杉山さんが、なぜか“特訓メニュー”を用意して待ち構えている。

杉山さん（熱血）「全国一位の受賞式、テレビや雑誌にも出るかもしれません。ここでバッチリ輝いて、エレガンスストアの名を全国区にしましょう！」

三浦さん：「え、でも……私、ただの店員なのに……そんな華やかな場に出るなんて……（オロオロ）」

杉山さん：「だからこそ！今こそ私が鍛えますよ。まずは表情筋トレーニング！ “イー・ウー・アー・オー”って発声して笑顔を作る練習を……はい、やってみましょう！」

三浦さんは慣れない口元の動きに苦戦し、「へ、変な顔になってませんか？」と不安を漏らす。
杉山さんは「滑舌の練習もやりましょう！ “赤巻紙青巻紙黄巻紙”を10回！」と勢いを止めない。

清水さん（冷静）「杉山さん、まるで部活の合宿みたいだけど……三浦さん、大丈夫かしら？」

三浦さん：「は、はい……が、頑張ります～……（すでに息切れ）。」

第三幕：受賞式当日の大混乱！原稿紛失のピンチに清水さんが奮闘

シーン：東京・受賞式会場

煌びやかなホールには全国の接客アワード受賞者や業界関係者が集まっている。三浦さんは緊張でガチガチ。そこで事件発生――なんと、三浦さんが用意していたスピーチ原稿が入ったファイルをどこかに置き忘れてしまったのだ！

三浦さん：「す、すみませんっ！私の原稿が……見当たらなくて……（青ざめ）」

杉山さん：「ええっ、あれだけ練習したのに！？どこに忘れたんですか……」

清水さん（冷静）「落ち着いて。とにかく探しましょう。見つからなければ即興スピーチするしかないわね。」

焦る三浦さんを後目に、清水さんはホテルスタッフに問い合わせたり、控室を隈なく探したりと無駄のない動き。一方で、宮本店長は「もう出番が近い！」とハラハラしている。結局、原稿は見つからないまま、ステージに呼ばれた三浦さん。だが、清水さんが舞台袖からカンペ用の箇条書きメモを巧みに用意し、なんとか即興でスピーチを乗り切ることに。

三浦さん：「えー、私は普段、お客様に笑顔で寄り添うことしかしていませんが……スタッフのみんなのおかげで、こうして全国一位をいただけました。ありがとうございました……！」

アドリブながら、三浦さんのほんわか優しい言葉に観客は感動。拍手喝采の中、審査員たちも「これは本物だ……！」と目を潤ませる。