「静岡駅前・エレガンスストア物語：三浦さんの接客レッスン！」――エレガンスストアに入社した新人スタッフ・山口さんが、さらなる接客スキル向上を目指して三浦さんの特別レッスンを受けることに。しかし、おっとり天然な三浦さんのスタイルに山口さんは戸惑ってしまう。そこへ熱血の杉山さんが助太刀に入るが、最終的に山口さんを成功へ導いたのは、三浦さんの“自然体”接客だった――。

第一幕：山口さん、接客スキルアップを志す

シーン：スタッフルームでの相談

入社してまだ日が浅い山口さんは、最近ようやく店内案内にも慣れてきたが、接客の進め方に不安を感じていた。そこで、ベテランの**三浦さん（おっとり）**に教えを請うことに。

山口さん「三浦さん、私、どうしてもお客様に声をかけるのが苦手なんです。どうやったら自然にお話しできるんでしょうか？」

三浦さん：「あら～、そんなに悩まなくていいですよ～。まずは笑顔で『いらっしゃいませ』って言ってみるだけで、結構違いますよ♪」

山口さん：「で、でも、変に緊張しちゃって……」

するとそこへ、**杉山さん（熱血）**が割って入る。

杉山さん：「大丈夫！ 私も力になってあげる。まずは声出し練習とか、積極アプローチのコツを教えてあげるわ！」

第二幕：三浦さん独自の“天然スタイル”に山口さん困惑？

シーン：店内の実践レッスン

さっそく三浦さんが、山口さんを連れて接客の練習を始める。といっても、三浦さんはいつも通り、ゆるっとした口調でお客様に声をかけるだけ。

三浦さん「いらっしゃいませ～。今日はどんな気分ですか～？ ゆっくり見ていってくださいね～」

山口さんは「え、それだけ？」と少し焦るが、三浦さんのおっとりした呼びかけに、お客様がニコッと微笑み、スッと店内を回り始めた。

山口さん：「そんなふわっとした接客で、大丈夫なんでしょうか……？」

三浦さん：「うふふ、自然体でいればいいんですよ。無理に商品を売ろうとするんじゃなくて、まずは“居心地のいい空間”を作ることが大事なんです～。」

その“マイペース”さに山口さんは戸惑うが、なぜかお客様はリラックスした様子で商品を手に取り始める。

第三幕：杉山さんの熱血指導！ しかし…

シーン：バックヤードでの猛特訓

一方、杉山さんは自分流の“営業トーク”や“積極アプローチ”を山口さんに叩き込もうとする。

杉山さん「いい？ お客様に遠慮しすぎず、ちゃんと“セールスポイント”を伝える。たとえば『この素材は傷がつきにくいんです！』とか、『限定カラーで在庫わずかです！』とか、強めにアピールするの！」

山口さん：「は、はい。わかりました……でも、なんだか押しつけがましくならないか心配で……」

杉山さん：「勢いが大事なの！ “迷っているなら今が買い時です！”みたいにグイッといくの。ほら、練習しましょう！」

熱いトーク練習を繰り返すが、山口さんはどうしても硬い表情になってしまい、やや空回り気味に。杉山さんは「もっと声に出して！」と奮起を促すが、山口さんの不安は拭えない。

第四幕：三浦さんの自然体接客が山口さんを救う

シーン：接客現場での本番

そんなある日、山口さんはお客様に声をかけるも、言葉に詰まってしまう。そこを目撃した三浦さんがすかさずフォロー。

三浦さん「あ、山口さん。お客様、こんなバッグ探してらっしゃるみたいですよ～。山口さん、前におすすめしてたあのシリーズって、相性いいんじゃないですか？」

山口さん：「あ……はい！ そうかもしれません、少し見てみませんか？」

お客様：「あら、いいわね。ちょうどそういうのが欲しかったの。」

山口さんはいつもより落ち着いた口調で、商品のポイントを説明する。「これ、形がシンプルで使いやすいですよ。私も先輩から教わって……」と、自分の言葉で伝えると、お客様はにっこり笑って購入を決めてくれた。

三浦さん：「ほら、山口さん、自然体で話すといい感じでしょ～。無理に押さなくても、お客様って興味を持ってくれるんです。」

クライマックス：山口さん、成功の手応えをつかむ！

シーン：セールカウンターでお会計

お客様が「この子が一生懸命話してくれて、嬉しかったわ」と褒めてくれ、山口さんは嬉しそうにほほ笑む。それを見た杉山さんも「よく頑張った！ やっぱり大事なのは、自分らしく接客することよね」と納得の表情。

杉山さん「ちょっと押しが足りないんじゃないかって思ったけど、山口さんには山口さんのやり方があるんだね。私も勉強になったわ。」

清水さん（通りがかりでニヤリ）：「数字的にも売上が伸びてるし、いい感じね。山口さん、接客レッスンの成果が出てるんじゃない？」

エピローグ：それぞれの“らしさ”を活かすエレガンスストア

シーン：閉店後のスタッフルーム山口さん：「三浦さん、杉山さん、今日はありがとうございました！ 私、まだまだですけど、ちょっと自信がつきました！」

三浦さん：「ふふ、自然にお客様とお話ししてる山口さん、素敵でしたよ～。」

杉山さん：「そうそう。これからはもっと“自分流＋プロのコツ”をミックスしていけばいいのよ！」

宮本店長が最後に言葉を添える。「エレガンスストアの強みは、スタッフ一人ひとりが持つ個性を活かして接客できるところにあるんだと思うよ。山口さんも自分のスタイルを大事にしながら成長してね。」

こうして、新人の山口さんは三浦さんの独特で天然なスタイルに振り回されながらも、自分らしい接客を身に付け始めた。笑いと学びが絶えないエレガンスストアでは、明日もまた優雅なBGMと共に、新たなドラマが生まれていく。

（終）