「静岡駅前・エレガンスストア物語:名古屋 新作お披露目会編」――高級ブランドの新作お披露目会が名古屋で開催されることになり、「エレガンスストア」のスタッフ全員がそれぞれのお得意様を連れて行くことに。いつもと違う土地で起こる数々のハプニングと、スタッフたちの奮闘劇とは――!
- 山崎行政書士事務所
- 1月20日
- 読了時間: 5分

第一幕:名古屋行きの切符、大騒動!
シーン:静岡駅・出発直前
朝早くから、新幹線に乗って名古屋へ向かうために集まった三浦さん、杉山さん、清水さん、そして宮本店長。お得意様たちも一緒だが、すでにドタバタの気配が……。
三浦さん(おっとり)「えっと……名古屋行きの切符、どこに置いたかな……?」
バッグをガサゴソと探し始める三浦さん。お得意様も心配顔で周りを見渡す。
三浦さんのお得意様「三浦さん、大丈夫ですか? もしかして、改札前で落としたとか……?」
三浦さん:「えぇっ、そんなまさか……! でも見当たらないんです~(泣)。」
そこへ宮本店長が慌てて駆け寄る。
宮本店長「三浦さん、しっかりしてくれ! 新幹線に乗り遅れたら大変だぞ!」
三浦さん:「すみません、私とお客様だけ先に入場しておきますので、もう少し探してきていただけませんか…?」
店長&清水さん&杉山さんで総出で駅構内を探し回り、無事にチケットを発見(なぜか改札前の床に落ちていた…)。ギリギリで新幹線に乗り込み、最初の危機をなんとかクリアするのであった。
第二幕:張り切りすぎた杉山さん、名古屋の路地裏で迷子に!
シーン:名古屋駅周辺
無事に名古屋に着き、新作お披露目会まで時間があるため、お得意様を観光がてら案内することになった杉山さん。
杉山さん(熱血)「せっかく名古屋に来たんですから、新作コーディネートだけじゃなくて、街歩きも楽しんでもらいます! 美味しいカフェとか雑貨屋さんとか、私に任せてください!」
お得意様:「楽しみです! ぜひ案内お願いします!」
意気揚々と歩き出す杉山さん。しかし、スマホの地図アプリを見ながらも、気づけば路地裏に入り込んでしまう。
杉山さん「あれ? なんか妙に細い道……あれ? こっちのはずが……あれれ?」
お得意様:「ちょっと怖い雰囲気ですね……。大丈夫ですか?」
あっという間に方向感覚を失い、周囲には地元っぽい飲食店や民家が並ぶばかり。高級感とはほど遠い街並みに、お得意様は戸惑うばかり。
杉山さん:「す、すみません、すぐに出られると思いますので……!」
迷子になったことを認めたくない杉山さんはさらに奥へ進むが、結局うまく抜けられず、半泣きになりながら最終的に清水さんへ助けを求める電話をする羽目に。後に「なんでそんな所まで行ったの……」と清水さんに呆れられるのであった。
第三幕:冷静な清水さんもVIP前でタジタジ…?
シーン:新作お披露目会・会場
大手ブランドの新作発表が行われる会場は、豪華ホテルのホール。そこには国内外のVIPやバイヤーがずらりと集結していた。
普段は冷静な清水さんも、初めて顔を合わせるような超VIPの姿にさすがに緊張。お得意様の横でいつものクールな面持ちだが、心の中はドキドキ。
清水さん(小声)「私、こういう華やかな場は正直苦手だな……。でも仕事だし、売上につなげないと……。」
VIP:「あちらのドレスも素晴らしいですね。素材は何でしょう?」
清水さん:「は、はい。素材は最高級のシルクを使用しており……(言葉が詰まる)」
慣れない言い回しや英語の混じった会話に苦戦し、思わず言葉につまる清水さん。お得意様がフォローしてくれてなんとか乗り切る。普段クールな清水さんの珍しいオロオロ姿に、スタッフたちも内心微笑ましく思うのだった。
第四幕:宮本店長、名古屋グルメを勧めすぎてトラブル!?
シーン:お披露目会の合間・ホテルラウンジ
休憩時間、宮本店長はお得意様を連れて名古屋名物を楽しませようと意気込む。
宮本店長「名古屋に来たら、やっぱり味噌カツときしめん、ひつまぶし、手羽先、天むす……いろいろあるんだ! せっかくだから全部食べ比べしようじゃないか!」
お得意様たち:「え、そんなにたくさん……?」
しかし店長、テンションが上がりすぎて、スケジュールを忘れて延々と食べ歩き。結果、お披露目会の後半にギリギリ遅刻する羽目に!
さらに、お得意様の中には食べ慣れない濃い味に胃がびっくりし、体調を崩してしまう人も……。
お得意様:「店長、こんなに濃い味は初めてで……ごめんなさい、お腹が……。」
店長:「す、すみません! 僕は大好きなんですが……ああ、もっと加減して勧めるべきでした……。」
店長は平謝りしながら、お得意様をホテルのフロントまで案内して休ませる。名古屋グルメが予想外のトラブルを引き起こしてしまった。
エピローグ:笑いとドタバタの名古屋遠征、成果やいかに…?
最終的に、お得意様たちはなんとか新作をチェックでき、いくつかは「これいいわね」と興味を持ってもらえた。ただ、行き帰りの道中や会場でのハプニングにより、スタッフもお客様もへとへと。会場を後にするエレガンスストア一行の姿には、一種の連帯感が生まれていた。
三浦さんは「あれだけ探した切符はもう落とさないように、次からはちゃんとケースに入れよう……」と心に誓う。
杉山さんは「迷子になったのは人生初かも……でも、お客様とは逆に仲良くなれました!」と前向き。
清水さんは「次は事前にVIPリストと事前準備を完璧にしておこう…私にもまだ未知の世界があったのね……」と反省しつつ決意。
宮本店長は「グルメ紹介もほどほどにしないと……。でも、お得意様を楽しませたい気持ちは止まらない! 次はもっと計画を練ろう!」と苦笑い。
新幹線の帰り道、車内には安堵と疲れの空気が漂う。しかし、トラブルこそあったものの、ある意味“忘れられない”名古屋での新作お披露目会はお得意様との思い出をしっかり刻むことになった。笑いあり、ちょっぴり涙(?)あり――スタッフの成長と絆が試された“遠征”は、こうして幕を下ろした。
(終)





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