「静岡駅前・エレガンスストア物語:商品レビュー動画編」――高級デパート「エレガンスストア」では、今やSNSだけでなくYouTubeチャンネルも開設することに。スタッフたちが初めて挑む“商品レビュー動画”の撮影で、果たしてどんな珍騒動が起こるのか――?
- 山崎行政書士事務所
- 1月20日
- 読了時間: 5分

第一幕:YouTube用の商品レビュー撮影決定!
シーン:朝のミーティング
いつものように朝礼が行われる店内。宮本店長がスタッフに新しい指示を出す。
宮本店長「みんな、今回から当店のYouTubeチャンネルを本格運用することになった! お客様に向けて、商品の魅力を動画で分かりやすく伝えたいんだ。協力よろしく!」
杉山さん「おおー! ついに動画配信ですか。私、いろいろ語りたい商品が山ほどありますよ!」
三浦さん「YouTube……なんだか緊張しますね~。でも、面白そうかも……?」
清水さん「撮影と編集の段取りはどうするんです? 台本とか必要ですよね?」
宮本店長:「もちろんだ。今日の夕方に商品レビューを撮ってみるから、みんなで力を合わせていい動画を作ろう!」
第二幕:三浦さん、台本忘れて全部アドリブ!
シーン:店内撮影ブース
夕方、バックヤードに簡易セットが組まれ、カメラが回る。最初のレビューは三浦さんが担当する予定。ところが、いざ収録が始まる直前――
三浦さん「やばい……台本、忘れちゃいました……!」
清水さん(小声でツッコミ)「ちょっと! 昨日のうちに書いたメモどこいったのよ?」
三浦さん:「えーっと、朝に確認したはずなのに……あれ? ポスターの裏に貼り付けたままかも……?」
慌てて探しても見つからない。仕方なく三浦さんは全部アドリブで説明することに。撮影がスタートし、カメラが回る中――
三浦さん「みなさん、こんにちは~。エレガンスストアの三浦です。今日ご紹介するのは……えっと……あ、名前忘れた……(ごにょごにょ)。でも、とっても素敵なバッグなんです!」
清水さん(カメラの向こうで小声ツッコミ)「“名前”ぐらいは絶対言いなさいよ!」
三浦さん:「あ、そ、そうでしたね。え~と、○○というブランドの新作で……素材はたぶんレザーで……もう、持つだけで“わーすごい”ってなりますよ~。」
そんな“ゆるふわアドリブトーク”に、カメラ担当は苦笑いしつつもなんとか続行。三浦さんの独特の癒やしオーラに「まあ、これはこれでアリか……?」と変な納得感が漂う。
第三幕:杉山さんの熱すぎる説明、再生時間30分!?
シーン:撮影継続
次のレビューは杉山さんが担当。ブランド知識が豊富で語りたいことが多すぎる彼女は、最初からハイテンションで語り始める。
杉山さん「はい、こちらのバッグは創業○○年の老舗ブランドが作っておりまして、最大の特徴はこのステッチ! ほら見てください、糸の番手が違うんです!!」
さらに止まらないトークの嵐。
生産背景
職人のこだわり
ブランドの歴史
流行の色との相性
コーディネート例
お手入れ方法
修理サービスの詳細
延々とマシンガントークが続き、気づけば撮影開始から30分が経過。
清水さん(カメラの向こうで呆れつつツッコミ)「杉山さん、長いよ! YouTubeのレビュー動画ってそんなにダラダラしたら誰も観ないってば!」
杉山さん:「え、マジですか!? でも、まだ商品の機能性について語ってないし、私の情熱は半分も伝えられてないんですけど!」
三浦さん:「でも30分は流石に……。映画1本分じゃないですか……。」
スタッフ:「編集でバッサリカットするしかないな……。」
杉山さんは悔しそうにしつつ、「なら、まとめポイントをあと20個ぐらい短縮します!」と宣言。周囲は「それでも多いよ……」と再び苦笑。
第四幕:清水さんの連発ツッコミ、進行を支える!
シーン:撮影現場周辺
二人の撮影を見ていた清水さんは、もうツッコミに大忙し。台本があってもそれを忘れる三浦さん、語りすぎて止まらない杉山さんの横で、カメラマンや段取りを調整しながら指示を飛ばす。
清水さん「三浦さん、次に紹介する商品は“○○”だから、名前は忘れないでよ!杉山さん、時間を意識して。もうすぐ夕方の接客に戻らないといけないんだから!」
三浦さん:「はい、頑張ります~!」
杉山さん:「ううっ、了解です!」
カメラの向こうから冷静にツッコミつつも、しっかりと撮影を進行する清水さんに、スタッフ一同感謝。しかし、本人は「これは果たしてちゃんと動画になるのか…?」と頭を抱えている。
第五幕:宮本店長、突然の顔出しで“伝説の名言”誕生!?
シーン:エンディング撮影
いよいよレビュー動画の“締め”を撮る段階に。そこで何を思ったか、宮本店長が急に前に出てきて、カメラの前にドーンと立つ。
宮本店長「おっと、最後は私が締めさせてもらおう。皆さん、今回の動画、いかがでしたか? このバッグも素晴らしいけど、私たちスタッフの情熱はもっと素晴らしい! …というわけで、次回もぜひ見てください!」
スタッフ:「店長……顔出しするんですか!?」
宮本店長:「もちろんだ。トップがメッセージを直接発信するのが大事なんだよ。最後に私が一言、言わせてもらう!」
そう言って宮本店長が、深々と一礼し、言い放ったのは――
宮本店長「エレガンスストアの“エレガンス”とは、 “エール”と“ガンバンス”を合わせた造語だ!!」
スタッフ全員:「ええええええ!? そんな意味あったんですか!? 初耳……!」
三浦さん:「……なんか苦しい語呂合わせですね……。」
杉山さん:「しかも“ガンバンス”って何ですか!?」
清水さん:「いや、それ“ガンバろう”の応援みたいに聞こえるけど……」
宮本店長:(照れながら)「い、今考えた……。いや、でも言い切っちゃったから、伝説の名言ってことで……!」
スタッフ:「(苦笑)もういいです、それで行きましょう……。」
エンディング:カオスな撮影終了、果たして動画は…?
やっと撮影が終わり、スタッフルームで撮れた映像をチェックしてみる。
三浦さんは緊張しながらもアドリブ全開のゆるふわトーク。
杉山さんは情熱的すぎる超ロングレビュー。
清水さんのツッコミが随所に入り、なんとか動画がまとまっている。
宮本店長の謎の名言「エール+ガンバンス」は、ある意味印象に残る締め。
清水さん「編集は時間がかかりそうだけど、素材としては面白いかも……。視聴者がどういう反応をするか楽しみですね。」
杉山さん「私、ちょっと長かったかな……でも商品愛は伝わりますよね!」
三浦さん「名前を忘れたり噛んだりしちゃったけど、何とか動画になってればいいな~。」
そして、宮本店長が自慢げに言う。
宮本店長「みんな、お疲れさま! 多少カオスでも、情熱と個性が詰まったレビューならきっとお客様に響くはずだ! …“エール+ガンバンス”、忘れないでくれ!」
スタッフ全員:「はいはい、店長……(苦笑)。」
こうして、エレガンスストア初のYouTube商品レビュー動画は、ハプニング連発ながらも無事(?)に撮り終えられた。果たしてこの“伝説の名言”はバズるのか――? 結果は神のみぞ知る。笑いと苦労の跡がたっぷり詰まった動画撮影は、次回へ続くのであった。
(終)





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