「静岡駅前・エレガンスストア物語：改装工事で大混乱！」――高級デパート「エレガンスストア」が、さらに魅力を高めるための大規模改装工事をスタート！ しかし、突然の動線変更や騒音、工事作業員の出入りなど、いつもとはまったく違う慌ただしさが店内を包み込み……！？――

第一幕：改装初日から大混乱

シーン：朝のミーティング

いつものように朝礼が行われているが、店内にはすでに工事の音や資材を運ぶ音が響いている。宮本店長がスタッフに説明を始める。

宮本店長「みんな、今日から改装工事がスタートする。フロアの配置が変わるから、動線には十分気をつけて接客してくれ。お客様にもご不便をおかけするけど、しっかりご案内を頼むよ！」

杉山さん（積極的）「はい、私も全力でフォローします！ でもこの工事、1ヶ月くらい続くんですよね……。お客様が迷わないように頑張ります！」

三浦さん（おっとり）「わあ、なんだかいつもと雰囲気が違いますねぇ。あっちこっちで棚が動いてるし、私も迷わないようにしないと……」

清水さん（リアリスト）「私は工事スケジュールを把握して、クレームや質問があれば対応しておきます。とりあえず、みんなもしっかり準備頼むわよ。」

宮本店長：「じゃあ、行動開始だ。安全第一、そして接客も忘れずに！ よろしく！」

第二幕：三浦さん、商品棚の場所が分からなくなって店内をぐるぐる…

シーン：メインフロア

改装初日、あちこちで商品の棚や什器（じゅうき）が動かされている。三浦さんはお客様に頼まれた商品を取りに行こうとするが――

三浦さん「あれ？ ここにあったはずのバッグの棚が……なくなってる！ じゃああっちかな……？」

うろうろと店内を回るものの、工事のために通路が塞がれたり、棚が一時的に移動したりしていて、まるで迷路のよう。さらに騒音もあって店内放送も聞き取りづらく、三浦さんは行きたい場所を見つけられず右往左往。

三浦さん「すみません～、あれ？ こっちも通れない……あれ？ 戻れなくなっちゃった……えっと……（汗）」

お客様に「三浦さん、まだ？」と呼ばれても、三浦さんは店内をぐるぐる回って何度も同じ場所に戻ってきてしまい、すっかりプチ迷子状態。優雅な接客どころではなくなっている。

第三幕：杉山さん、作業員と激突！

シーン：通路の一角

杉山さんは工事の音にも負けず「いらっしゃいませ！」と元気に声を掛け、お客様を案内している。だが、作業員が資材を運ぶため通路を行き来している真っ最中――

杉山さん「そちらに行くと改装工事区画なので、お客様はこの通路を回ってくださいね！ …おっと、すみません！」

そこへタイミング悪く、大きな工具箱を抱えた作業員が勢いよく曲がり角から現れる。杉山さんが振り返ったその瞬間――

ドンッ！

作業員：「うわっ、すみません！ 大丈夫ですか！？」

杉山さん：「私こそ前をちゃんと見てなかったです……（痛いっ）。でも、お客様にぶつからなくて良かった！」

幸いケガはなかったものの、工具の一部が床に散らばり、慌てて二人で片付ける羽目に。作業員も困り顔。「ごめんね～、改装中はどうしてもバタバタしちゃって…」と頭を下げる。

杉山さん「いえいえ、お互い気をつけましょう！ でも、ここで作業するなら、せめてコーンか何か置いておいてほしいです～！」

お客様は「大丈夫？」と心配顔。杉山さんは笑顔で接客を続けるものの、内心はヒヤヒヤ。

第四幕：清水さん、一人で改装スケジュールをチェック＆クレーム対応

シーン：バックヤードと店内往復

普段から数字や管理を得意とする清水さんは、工事の工程表を手にあちこち巡回。

• 今日の作業範囲

• 通路確保のタイミング

• 資材搬入口のスケジュール

• 騒音が大きくなる時間帯

これらを逐一チェックしながら、スタッフや作業員に指示を出す。

清水さん「午後2時から搬入口が変わる…？ じゃあその前にこの通路を開けなきゃ…。でももし遅れたら…？ うーん、どうするか…」

その最中、お客様からクレームが飛び込む。

お客様A：「騒音がうるさくて商品をゆっくり見られないわ！ どうにかならないの？」お客様B：「道が分かりにくい！ ここ、どこに行けばいいんですか？」

さらに作業員からも「急に資材が足りないんで納期を早めてもらえますか？」と相談が来たりと、清水さんは息つく暇もない。

清水さん「（ため息） はい、はい、順番に対応します。騒音は工事担当と掛け合いますし、通路は地図を作ってご案内します…。ああ、時間が足りない…！」

第五幕：宮本店長、作業員にまさかの差し入れ＆場が和む

シーン：休憩スペース付近

店内が大混乱の中、宮本店長は何やら大きな箱を抱えて、工事現場へ向かっている。

宮本店長「みんな、本当にお疲れさま！ 改装工事で忙しいところ悪いけど、ちょっと休憩にしてくれないか？ これ、差し入れのドーナツだよ。あとコーヒーもある。」

作業員たち：「え……店長さん？ いや、そんなお気遣いなく……。」

店長は「普段は接客で忙しくて大変だけど、工事を支えてくれる皆さんにも感謝したいんだよ」と言いながら、ニコニコ顔でドーナツとコーヒーを渡していく。スタッフたちも「え、私たちもいいんですか？」と驚きながらドーナツを受け取る。

• 三浦さん：「わあ、甘い匂い……ちょっと疲れてたから嬉しいです～。」

• 杉山さん：「このまま接客に戻っても大丈夫か悩むけど……元気出るなぁ！」

• 清水さん：「店長、こんなこと考えていたなんて…ちょっと感心しちゃった。」

宮本店長「改装中は大変だけど、終わったらきっと素敵な売り場ができる。みんなで協力して乗り切ろうね！」

ドーナツのおかげで作業員やスタッフの緊張がほぐれ、店内に一瞬だけ和やかな空気が流れるのだった。

エピローグ：混乱の先にある新しいステージ

夜になり、工事作業が一旦終了。スタッフたちもクタクタの表情で店を閉める。

• 三浦さんは「なんか今日、何周も店内を走り回った気がする……」とぐったり。

• 杉山さんは「ぶつかった腰がまだ痛いけど、お客様を守れたしいいか……」と苦笑。

• 清水さんは「スケジュールがこれ以上ズレなければいいけど……明日も頑張らないと」と気を引き締める。

そこへ宮本店長が笑顔で近づいてくる。

宮本店長「みんな、お疲れ！ 今日は本当に大変だったな。工事はまだ続くけど、新しいフロアが完成すれば、もっと魅力的な売り場になるはず。引き続き、お客様と作業員への対応を頼むよ！」

スタッフ全員：「はい……頑張ります！」

こうして、“大混乱”の改装初日が終わりを迎える。苦労とドタバタの先には、きっとより素敵なエレガンスストアが待っている……そう信じながら、スタッフたちはまた明日へと思いを馳せるのだった。

（終）