『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)4 ~自動車の手続きと“アメ車”の罠!?~』
- 山崎行政書士事務所
- 1月19日
- 読了時間: 7分

プロローグ:坂の下、今日は車関連の相談
静岡市清水区・草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 地味だけど重要な法務サポートに奔走する日々を送る、所長の**山崎哲央(やまざき・てつお)**とスタッフたち。 今日は朝から「車の名義変更や登録」の問い合わせが相次ぎ、**斎藤夏海(さいとう・なつみ)**は「車関係って意外と面倒なんですよね…」と小声でこぼしている。 丸山修(まるやま・おさむ)はエクセルを開きつつ、「ほんと書類も多いし、陸運局行ったり、印鑑証明がどうこう…毎回バタバタだよ」とため息。 森下舞(もりした・まい)は「でも、車好きな人にとっては大事な手続きだし、サポートしがいはありますよね!」とポジティブ。
…だが、まさかこの日の依頼はただの名義変更では終わらない。“アメ車”問題という一筋縄じゃいかない案件が、彼らを再びコメディの渦へ巻き込む。
第一章:依頼者・井口が持ち込んだ“謎のアメ車”
■ 古いアメリカンなトラック
午前中に訪れたのは、派手なアロハシャツを着た男性・井口豪(いぐち・ごう)。 「はじめまして。ちょっと相談があるんですけど、アメリカから直輸入した古いピックアップトラックのナンバー登録がしたいんです。知人が譲ってくれたんですけど、書類がよく分からなくて…」 斎藤は「輸入車の登録ですか、確かに結構ややこしい…」とファイルを取り出す。 井口は「車検証もないし、向こうのタイトル(権利書)とやらがあるだけ。エンジン周り改造してるっぽいし…」と苦笑する。
■ 所長の冷静な指摘
所長・山崎は「日本で公道を走るには、保安基準適合と車検が必要ですね。改造状況によっては構造変更手続きも要ります。輸入した際の通関証明はお持ちですか?」と丁寧に尋ねる。 井口は目を白黒させ、「え、通関? ええと、一応書類はあるっぽいんだけど…よく分かんない英語書いてあって…」 森下が「まずはそこ確認しましょう。個人輸入の場合、いろいろ大変ですよ」と微笑む。 丸山はPC画面を見つめつつ、「これは陸運局とも調整が必要だな…“車台番号”やら“排ガス規制”やら盛りだくさんになりそう」とひそかにため息。
第二章:書類がそろわない! 次々と出る不備
■ 井口のバッグから出てきた“謎の紙束”
井口がリュックから無造作に出してきた紙束には、 - 英語の通関書類- アメリカのタイトル(車の所有権証明)- 何かの整備記録らしきもの がゴチャ混ぜに。「いやー、こんなんで大丈夫です?」と井口は笑うが、スタッフたちは苦笑で返す。 斎藤がそっと「…この整備記録、30年前のアメ車専門工場のものですね…読めない…」とつぶやく。 森下は「むしろ日本で整備した実績がないと、車検難しそう…追加で整備工場で点検してもらわないとダメかも」です、と提案。
■ 必要書類の洗い出し
山崎はホワイトボードを取り出し、「①通関証明書 ②譲渡証明書(井口さんと前のオーナーの契約) ③車体の保安基準適合証明…」など、箇条書きでまとめていく。 丸山はメモしながら、「このままじゃ陸運局の審査をクリアできませんよ。車検前提で、構造変更の申請書も必要かも…」と補足。 井口はあたふたし、「じゃあどうすりゃいいんすか? 俺、英語もダメだし、改造どこがどうなってるか分かんないし…」と頭を抱える。 斎藤は「まずは認証整備工場に持ち込んで、現状をチェックしてもらいましょう。あと書類翻訳は私たちがサポートします」と励ます。
第三章:陸運局での下見、まさかの騒動
■ 結局みんなで現地調査?
数日後、井口が車を整備工場で見てもらう前に、手持ちの書類を陸運局へ事前に相談することに。山崎事務所の斎藤と丸山が同行し、受付で話を聞く。 しかし、陸運局の担当者は渋い顔。「いやあ、この車、かなり改造されてますよね。マフラーは基準超えてないか、ウインカーやライト位置はどうか…実車を見ないと何とも言えません」と。 井口は「あ、やっぱそうっすか…」と苦笑い。そもそもエンジン音が大きすぎる疑惑もある。
■ 車の姿が想像以上に派手
さらに、実物が運ばれてきたらしいので、駐車場に行くと…ピカピカのクロームと巨大な車体! フロントに謎のガイコツマスコットが付いていたり、車高が上げられてたり、もうアメ車感全開。 斎藤は思わず「うわ、映画みたい…」と目を丸くする。丸山は「俺、免許持ってるけど、これは乗りこなせないな…」とドン引き。 井口は「カッコいいでしょ!」と胸を張るが、担当者は「これじゃ公道走る前に構造変更が必須ですね…」と苦笑。
第四章:書類づくりのドタバタ
■ 翻訳との戦い
事務所に戻った後、森下が必死に英語書類を翻訳ツールにかけたり、丸山がエクセルで部品リストを作ったりと、皆が手分けして書類づくりを開始。 斎藤は「うう…車関係の専門用語だらけ…“exhaust manifold”って、排気管集合部分…だよね?」と頭を抱える。 森下は「もう、辞書ひきまくりですよ…これ本当に必要? コミケのカタログより難しい…」と愚痴る。 山崎は穏やかに「地味な作業こそ大事ですよ。これをきちんと揃えれば、井口さんも安心して乗れるんですからね」と励ます。
■ 電話鳴りっぱなし
その最中、井口から電話がひっきりなしにかかり、「すみません、また書類増えたみたいなんすけど…」「整備工場からライトを日本仕様に変えろって言われたんだけど、お金かかるなあ…」と愚痴が止まらない。 斎藤は「はい、分かりました。大変ですよね。でも頑張りましょう!」と同情しつつ、こっそり受話器をミュートし「やっぱりこういう改造車は書類も修理も大変だ…」と森下に耳打ち。 丸山は「プリンターとの戦いより面倒かもしれないな…」とぼやく。
第五章:いよいよ車検&登録当日、まさかの音量事件
■ 陸運局で車検に挑む
さらに日が経ち、書類がほぼ揃ったので、井口が整備工場に依頼した改造(ライトやマフラー交換など)を済ませ、陸運局で車検を受ける段取りに。 斎藤と丸山が再度同行。今度こそナンバーを取得できるか…! しかし、検査ラインでエンジン音を測定したとき、「ブオォン!」という大迫力サウンドが響きわたり、周囲から一斉に振り向かれる事態に。 丸山は「これ、大丈夫か…? 基準超えたらアウトだぞ」とドキドキ。 どうにか交換したマフラーで基準はギリギリクリアらしく、係員も「まあ…ぎり合格ですね」と苦笑い。斎藤はホッと息をつく。
■ 審査官の突っ込み
審査官がボディ下部をのぞき、「フロントのスカル飾りが突出しすぎないよう注意してください。歩行者がケガする恐れがありますから」と釘を刺す。 井口は「す、すみません… じゃあちょっと小さいガイコツに変えます…」と神妙な顔。 斎藤は心の中で(小さいガイコツって…)とツッコミたくなるが必死に笑いをこらえる。
第六章:ようやくナンバー交付、だが事件は続く?
■ 新しいナンバー取得!
すべての手続きを終え、井口は晴れて日本のナンバープレートを手にすることに成功。 陸運局のナンバー交付窓口で白いプレートを受け取った井口は、子どものように大喜び。「やったー! これで公道OKだ!」とテンションMAX。 斎藤は拍手しながら「おめでとうございます。長かったですね…」と感慨深い。 丸山は内心、「ふう、もうこれで終わってくれ…」と安堵の笑み。
■ 帰り道の大音量
ところが、井口がさっそく車を運転して帰ろうとエンジンをかけると、「ブロロロロ!」とものすごい音が再び響きわたる。 陸運局の係員が「さっきマフラーOKだったよね…?」と不安そうに見るが、どうやら“アイドリング中は大丈夫、回転数上げると結構うるさい”仕様らしい。 斎藤は「ま、またどこかで注意されないかな…」とハラハラ。 井口はケロリと「じゃ、みなさん、ありがとね! 帰って洗車して、明日は海沿いドライブだ!」と去って行く。丸山と斎藤は苦笑するしかない。
エピローグ:事務所での反省会と笑い
■ その後、愚痴めいた報告
数日後、井口から「あのガイコツ飾りがやっぱり警察に注意された…」「音量もギリなんで夜中は乗らないほうがいいかも…」と電話が入り、再び追加アドバイスを求められる。 森下は「あはは…結局相談が続いてるんですね。でもまあ、無事ナンバー取れただけ良かった」と笑う。 斎藤は「ほんとに…いつまでこういうフォローが続くのやら。でも、楽しかったですね、あのアメ車」と微笑。 丸山は「もうプリンターとの戦いがいかにラクか、分かった気がする…」と妙な納得顔。
■ 所長のひと言
山崎は書類棚を整理しながら、「車の手続きは書類が多いけれど、趣味や思いが詰まっているからトラブルも起こりやすいですね。ま、それも私たちの仕事の醍醐味ですよ」とにこやかにまとめる。 スタッフたちは「そうですね…」と苦笑いしつつ、「明日も何か困った自動車案件が来るかもしれない」と覚悟を決めるのであった。
(アメ車登録コメディ、ここに完。山崎行政書士事務所の挑戦は続く…)





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