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『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)5 ~特殊車両とサーカスキャラバン!?~』

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月19日
  • 読了時間: 7分



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プロローグ:またもや車関連の相談、今度は“特殊”?

 静岡市清水区、草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 先日はアメリカからの輸入車登録でバタバタしたばかりだが、「車にまつわるトラブルは尽きない!」とスタッフたちは肩をすくめている。 所長・山崎哲央(やまざき・てつお)はのんびりお茶をすすりながら、「今日は特殊車両の手続き相談が来るって聞いてます。特殊車両って何だろう…」と首をかしげる。 斎藤夏海(さいとう・なつみ)と森下舞(もりした・まい)は「クレーン車とか、キャタピラ付きの建機とか?」「それとも幅が大きいトレーラー?」とワクワク半分、不安半分。 丸山修(まるやま・おさむ)はエクセルを開きつつ、「きっとまた書類の山だ…僕の打鍵が火を噴くな…」と遠い目。

 果たして、どんな“特殊車両”がやってくるのか――まさかサーカス団のキャラバントラックとは思いもしないのであった。

第一章:依頼者・サーカス団長の登場

■ カラフルな服装で事務所に…

 午前中、事務所のドアを開けたのは、きらびやかなジャケットにスパンコールが散りばめられた壮年男性・木下団長(きのした・だんちょう)。 「失礼します! わたくし、**“サーカス・レインボー”**の団長を務めております、木下と申します。ちょっと車両の許可で困ってまして…」 斎藤は目をぱちくり。「サーカス…?」 森下はテンションが上がり、「わあ、サーカス! どんな車を使うんですか?」と興味津々。

■ 聞けば相当な“大型キャラバン”

 団長いわく、全国を巡業するサーカス団で、移動の際に使うキャラバントラックがやたら大きいらしい。 「テント設備やら動物の檻やらを積むので、車幅や車高が道路法の基準を超える可能性があるんです。それで特殊車両通行許可が要るとか…」 丸山は「ああ、それですね…。国土交通省か、都道府県の道路管理者から許可を取る必要があります」とマニュアルを思い浮かべる。 団長は苦笑しつつ、「こないだ他県の巡業で警察に止められちゃって…。書類が整ってないとダメだと言われて…あーもう面倒くさい!」と頭を抱える。

第二章:特殊車両通行許可、意外と複雑

■ 所長の説明

 所長・山崎がホワイトボードを使いながら「特殊車両通行許可が必要なのは、幅や高さ、長さ、重量などが基準を超える場合ですね。申請先は通る道路によって違うんですよ」と解説。 森下は「全ルートを指定して許可をもらう方法と、包括的に取る方法がありますが、巡業で全国回るとなると、申請範囲が広いですね…」と困惑。 団長は目を白黒。「え、ええー!? じゃあ都道府県ごとに申請するんです? 全日本ツアーですよ、そんなのムリムリ!」

■ 丸山のエクセル地獄再び

 丸山がエクセルを開き、「巡業予定の道路ルートを全てリストアップして、どこが管理者か確認しないと。高速道路使うのか下道使うのかで違うし…」と渋い顔。 斎藤は「これはまた壮大な作業ですね…サーカスって楽しそうだけど、裏方は大変…」とため息をつく。 団長は「すみません、そこをなんとか…ショーを止めたくないんです…」と真剣なまなざし。

第三章:実車確認、まさかの“キリン柄”トラック?

■ 現地視察へ

 翌日、山崎と斎藤がサーカスのキャラバンを見に行くことに。会場は草薙の坂から少し離れた空き地。カラフルなテントが張られ、動物たちの気配もする。 そこで目にしたのは、キリン柄の塗装がされた巨大トラックがずらりと並ぶ光景。背の高い車体に「RAINBOW CIRCUS」と派手なロゴ。 斎藤は「うわ…これ、高さ何メートルあるんですか?」とあんぐり。 団長は「テントやポールを積むんで、車高4.2mくらいかな。車幅も後ろの装備がはみ出してて…」 山崎はメジャーを持って計測。「んー、これは車幅2.6m超えてますね。確実に特殊車両扱いだ…」と唸る。

■ 想定外の動物専用車も

 さらに別のトレーラーには、ライオンやシマウマが入る檻を積載。動物の檻で高さがさらに増すようだ。 斎藤は「こ、これはかなり大掛かり…。そりゃ許可要りますね。重量も相当ですよね?」 団長は「うん、動物が乗ると増えちゃうんですよ…。一応ミニゾウもいるし…」とさらり。 山崎は頭を抱え、「ミニゾウって何でしょう…? まあ、とにかく重量オーバーの可能性も大いにありそうですね」とため息。

第四章:申請書類の嵐、ルート選定の地獄

■ ルート登録の洗い出し

 事務所に戻った丸山と森下は、日本全国巡業ルートのリストを確認。 「北海道から九州まで…?」と絶句。 「こんなに細かく書くの!? 高速道路はどのICから乗り、どのICで降りるか全部?」と森下は目が回りそう。 斎藤はパソコンで地図を開きながら、「それでも包括申請という形である程度まとめられますが、地方道や市道は別管轄の可能性が…」と苦笑。 山崎は「ここは団長に巡業ルートを絞ってもらうとか…。全部申請して許可降りるまで間に合うか心配ですね」と冷静に分析。

■ 団長の悩み

 団長が再び来所し、「スケジュールがキツいんですよ。今度の公演、あと1カ月後に始まるんで…。許可取れるまでうかうかしてたら巡業に遅れちゃう!」と焦る。 斎藤は「そうですよね…。でも、申請が降りないと違反通行になっちゃうんで…。違反金も高いですよ」と優しく釘を刺す。 団長は「ひゃー、財政厳しいのに…」と頭を抱える。

第五章:涙ぐましい努力、書類と交渉の連続

■ 連日深夜まで

 こうして山崎行政書士事務所は、昼夜問わずのフル稼働モードへ突入。 - 丸山:エクセルでルートリストを作り、道路管理者を網羅 - 森下:警察や自治体に電話しまくり、重複申請を確認- 斎藤:団長からの最新スケジュール変更を都度反映、申請書を修正 所長・山崎は要所要所で指示を出しながら、自らも申請書類を書き続ける。

■ 謎の電話や問い合わせも

 この最中、団長から「ゾウが少し大きくて重量計算が増えましたが…」とか、「トラとライオンをどう運ぶか迷ってます…」という珍相談も舞い込む。 斎藤は「ほんとに大変だな…動物いると重量加算か…」と驚愕。 森下は「もう、動物園レベルですね…。でも通行許可ってそこまで考慮しないとダメなのか…」と感心しつつ、書類を追加修正。

第六章:審査期間と団長の胃痛

■ 申請後も落ち着かない

 大急ぎで書類を提出し、特殊車両通行許可の審査が始まるが、結果が出るまで何日かかるかわからない。 団長は「うちのサーカス、来週からリハーサル兼移動したいんだけど…」と胃を痛める。 斎藤は「すみません、行政手続きにはどうしても時間が…。仮に一部ルートだけ先行で申請とか、方法はありますが…」と提案するが、巡業が全国規模なのでやりくりが難しそうだ。 丸山は「電話で進捗確認してみますが、催促してもできることは限られてますね…」と冷静。

■ 団長、神頼み

 団長は事務所の待合スペースで両手を合わせ、「頼む…早く許可おりてくれ…」と本気の祈り。 森下は苦笑い。「サーカス団長が神頼みとは…。まあ気持ちはわかりますけどね」

第七章:ようやく許可が下りた! でも…

■ 申請ルート一部変更?

 数日後、所長・山崎が「連絡がありました。特殊車両通行許可、メインルートはOKだそうです」と発表。 団長はガッツポーズで「やったー!」と喜ぶが、続けて山崎は「ただし一部の地方道や市道は幅が狭く、通行不可。迂回ルートを使ってくださいとのこと…」と補足。 団長は「ええ!? うちの興行予定の会場に行く道が… どうしよう…」と絶句。 斎藤は「迂回でも行けるなら、まだマシじゃないですか? ただ距離が伸びますけど…」とフォロー。 森下は「ショーの時間を調整するしかないですね…」と申し訳なさそう。

■ 最後の喜劇:幅員ギリギリ

 実際に走ってみると、指定された迂回ルートの峠道が狭く、キャラバントラックがギリギリで通るたびにヒヤヒヤ。 電話で団長が「これホントに大丈夫かな…うわっ! バックミラーが枝にガリガリ…」と叫ぶ音に、斎藤は事務所で「きゃーっ、気をつけて!」と青ざめる。 丸山は「一難去ってまた一難だな…」と苦笑。

エピローグ:笑いと達成感、そしてサーカスは続く

■ 何とか移動成功!

 最終的に、サーカスのトラックは許可ルートを無事通行し、次の会場へたどり着いたとの連絡が事務所に届く。 団長から電話で「皆さん、本当にありがとう! スペクタクルな道中だったけど、おかげで公演に間に合いそう!」と興奮気味の報告。 森下と斎藤は「よかった…これでやっと落ち着く」と胸を撫で下ろす。 丸山は(まだ巡業は始まったばかりだし、ルート変更するたびに連絡が来るんだろうな…)と内心ドキドキ。

■ 所長のまとめ

 山崎は事務所のシャッターを閉めながら、「特殊車両通行許可って、ルールを守ることで安全を保つ大事な仕組みですよね。大変だけどサーカスが成功すれば、皆さんも笑顔になれる」と微笑む。 斎藤と森下も「そうですね。苦労が報われるなら何より…」と頷き、丸山は「まあ、また書類の修正とか依頼が来ても、頑張るしかないか…」と肩をすくめる。

 (サーカスキャラバンの特殊車両物語、ここで一旦終了。だが山崎行政書士事務所のコメディは果てしなく続く…)

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