『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)7 ~離婚協議書と“ぽっちゃりペット問題”!?~』
- 山崎行政書士事務所
- 1月19日
- 読了時間: 7分

プロローグ:坂の下、またも波乱の予感
静岡市清水区、草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 所長の**山崎哲央(やまざき・てつお)**とスタッフたちは、相続や車の手続きなどさまざまな案件に追われている。だが今日はさらに“離婚協議書”の相談が入るという。 斎藤夏海(さいとう・なつみ)は「離婚って、当人同士の感情も絡むから大変ですよね…」とため息。 森下舞(もりした・まい)は「養育費や財産分与の条項を書き込むのって地味に多いですもんね」と気を引き締める。 丸山修(まるやま・おさむ)はエクセルを開きながら、「名前や住所の記載ミスで揉めないように、プリンターの紙詰まりに注意しなきゃ…」と苦笑する。
だがまさか、**“ぽっちゃりペット”**問題が絡むとは、誰も想像していなかった。
第一章:依頼者・瀬川の切実な悩み
■ 夫婦の離婚、でも犬の扱いに困る?
午前中に訪れたのは、中年女性・瀬川里美(せがわ・さとみ)。落ち着いた雰囲気だが、どこか疲れ切った顔をしている。 「すみません、夫との離婚を考えていて…子どもはいないんですが、犬を飼ってるんです。これを巡ってケンカが絶えなくて…」 斎藤は「ワンちゃんの飼育費用や引き取り先で揉めてる感じですか?」と質問。瀬川はうなずき、「はい。しかも、うちの犬がちょっと太ってて、獣医がダイエット指示してるんですけど…夫は甘やかしておやつを与えまくるんですよ」と嘆く。
■ 協議書に“ペット”の取り決め
山崎が書類リストを見せながら、「離婚協議書には、通常、財産分与や慰謝料、養育費(子どもがいる場合)などを盛り込みますが、ペットの扱いについても合意があれば、そこに記載できますよ」と提案。 瀬川は「そうなんです。犬の食事制限や健康管理をどうするか、それを協議書に書きたいと思って…」と真剣。 森下は「なるほど…。犬は法的には“物”扱いだけど、飼い主にとっては家族同然ですよね。条項に盛り込むのは珍しくないです」と優しくフォロー。
第二章:夫・瀬川圭介が合流、まさかの“ぽっちゃり犬”披露?
■ 夫も来所、犬まで連れてきた!
話し合いを進めるため、山崎事務所が「ご主人も一緒に」と呼びかけたところ、なんと夫の瀬川圭介が本物の犬を連れて来てしまった。 斎藤はびっくり。「あ、あの…犬は事務所に入れられないんですけど…」と慌てるが、圭介は「申し訳ない、置いてく場所なくて…。ちょっと待合いスペースで待たせます」と強行。 見ると、犬はコロコロ太った柴犬で、歩くたびにプルプルとお肉が揺れている。森下は「か、可愛いけど確かに太ってる…」と戸惑う。
■ 夫婦で口論スタート
犬を待合いスペースにあずけ、カウンセリングルームで会話を始めると、夫婦はさっそく対立。 - 妻(里美):「この子を健康にしたいから、ちゃんと食事制限してほしいのに、あなたはスナック菓子を与えるなんて…!」- 夫(圭介):「だって可哀想だろ。あの目で見つめられたらおやつあげたくなるじゃん!」 斎藤と森下は(そもそも離婚の原因、それだけなのか…?)と不思議に思いつつ、山崎は「まあまあ、落ち着きましょう」と笑顔で制する。
第三章:離婚協議書の条項、犬のダイエット規定…?
■ 所長の提案
山崎は冷静に「離婚に際し、犬をどちらが引き取るか。飼育費用や病院代、トリミング代をどう負担するか。面会(?)させるかなど、取り決めを作りましょう。 あと、ダイエットルールも文面にするなら、具体的に書かないと意味がありませんよ」と助言。 里美は「ぜひ書きたい! 例えば“1日ドッグフード100グラムまで、おやつは1個まで”みたいに。守らない場合のペナルティを設定するとか…」 斎藤は「ペ、ペナルティ…!? それは斬新ですね…。でも実効性はどうなんでしょう…」と戸惑う。
■ 夫は呆れ気味
圭介は「そんなの細かすぎて現実的じゃないだろ。俺は離婚後も犬に会いたいけど、こんなルールまで作られちゃったら気が重いよ…」と不満を漏らす。 森下は「でも、犬の健康を守るために具体的ルールが必要なんですよね? お二人で合意すれば、協議書には書けますから…」と静かに説得。
第四章:文章作成の地獄、細かすぎる条項
■ おやつ時間や運動量まで
結局、里美がどんどん要望を出す。 1. 犬の体重を月1回測定し、○kg以上にならないよう管理。 2. おやつは週3回まで。 3. 散歩は1日2回、各30分以上。 4. もし夫(圭介)が犬を預かるときは、このルールを遵守。違反時は罰金1,000円/1回。
斎藤は「これ、書きすぎて離婚協議書なのか犬マニュアルなのか分からなくなってきました…」と頭を抱える。 丸山はエクセルで条文番号を振りながら、「ああ、プリンターが紙詰まりしないことを祈る…」と疲れた顔。
■ 夫の譲歩
圭介は「分かったよ…離婚後も俺が犬に会うには、このルール守らないと仕方ないんだな…」と半ばあきらめ気味。 山崎は「それで円満に犬が幸せになるなら、いいじゃないですか。あとは違反した場合の連絡や、共同でLINEグループを作るなど運用面を決めましょう」と優しく提案。 森下は(LINEグループ…斬新)と心の中で驚く。
第五章:印鑑押す段階でまたケンカ
■ “罰金1,000円って安すぎない?” 発言
離婚協議書が完成し、最終チェックをする段階で、里美が「これ違反1回1,000円は安すぎじゃないです?」と突然言い出す。 圭介は「いや、逆に高いだろ。おやつ1個で1,000円? バカバカしい…」と猛反発。 斎藤と森下は「え、また揉めるんですか…」と悲鳴。 山崎は「落ち着きましょう。大事なのは罰金の金額ではなく、ルールを守るモチベーションです…」と仲裁モード。
■ 結局1,500円に
さんざん話し合いの末、「1回違反で1,500円」で落ち着く。斎藤は「こんなの前例ないかも…」と吹き出しそうになるが、必死に我慢。 森下は(犬の体重1g増えるごとにとかならないだけマシか…)と心でツッコミ。ちなみに罰金って表現を違約金にしておきましょう。
第六章:協議書の押印・コピー・保管
■ 印鑑の爆笑事件
やっと合意が取れたので、夫婦が署名捺印に入ろうとするが、圭介が「すみません、印鑑忘れた…」と衝撃発言。 里美は「はあ!? 何しに来たのよ…」と呆れ、スタッフ全員もがっくり。 丸山が「実印か認印か確認してたのに…」と頭を抱える。 圭介はコンビニで売ってる三文判買ってくると言い出すが、山崎が「離婚協議書は大事な書類なので、きちんと認印でも構わないですが、結婚や離婚関係は実印が望ましいですね…」と助言。 結局、後日改めて押印という流れに。里美が「また無駄足だわ…」とイライラ気味。
■ 犬は待合室でスヤスヤ
そんな騒動の最中、ぽっちゃり犬は待合室のソファでぐうぐう寝ている姿がかわいらしい。 斎藤は「犬が一番ノンビリしてる…」と微笑ましい光景に癒されながら、「早く協議書を完成させて、この子が元気に暮らせる環境を作らないと…」と心を引き締める。
第七章:最終的には“無事”離婚協議書完成?
■ 数日後のフィナーレ
後日、圭介が実印を持参し、ようやく離婚協議書に押印。里美も無事署名捺印し、協議が成立した。 斎藤はコピーを取り、2通の原本を夫婦それぞれが保管。 森下は「お疲れさまでした。大変でしたね…。でも犬の健康も守る形になったと思います」と笑顔。 圭介は「まあ、仕方ない。俺も犬に会うにはルール守るよ…」と苦笑い。里美は「頼みますよ」と念押し。
■ 怒涛のエンディング
犬を連れて帰る里美を見送ったあと、圭介は「これから別々の道だけど、犬への愛情は同じだし…。皆さんのおかげでなんとか落ち着きました」とスタッフに頭を下げる。 山崎はいつもの柔和な表情で、「私たちは書類面をサポートしただけですよ。お二人が話し合った結果がこの協議書。どうかワンちゃんを幸せにしてあげてくださいね」と最後の言葉をかける。
エピローグ:犬は太ったまま? でも新生活へ
こうして、山崎行政書士事務所の“離婚協議書”コメディは幕を下ろす。 - 離婚に伴うペットの取り決めという珍しいケース - 夫婦の細かな要求が書き込まれた異例の協議書 - プリンターの紙詰まりや印鑑忘れなど、お約束のドタバタ
スタッフたちは口々に「いろいろあったけど、無事完了してよかった…」と安堵する。 その後、里美と圭介の愛犬はどうなったのか? ダイエットに成功したかは謎だが、少なくとも協議書通りのルールで暮らし始めるという。 (離婚協議書コメディは終わり。しかし山崎行政書士事務所の日常は、まだまだ続く…)
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