狙われるのは「弱い壁」ではなく「買える入口」。“トクリュウ化”した攻撃に、山崎行政書士事務所は技術実装で立ち向かう。
- 山崎行政書士事務所
- 7 日前
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闇サイトで認証情報が売買され、マニュアル化された攻撃が分業で同時多発――。いまやランサムウェアは“高度な一部の犯罪者”ではなく、協力者ネットワークが動かす“産業”。保険契約書や金銭余力まで読み込まれ、最適化された要求金が突きつけられます。私たちは行政書士×セキュリティエンジニアのハイブリッドで、ID起点防御/情報保全/自動封じ込め/確実復旧を現場で回る設計として届けます。
脅威の実像 → 技術要件への翻訳
入口は「購入された認証情報」:闇市場のID/パスワードやトークンが初動を加速→ 対策:フィッシング耐性MFA(FIDO2/パスキー)、レガシー認証の遮断、ITDR(Identity Threat Detection & Response)、漏えいクレデンシャル監視と自動ローテーション
“マニュアル化”で誰でも攻撃者:手順書+サポートで技術障壁が低下→ 対策:攻撃手順(キルチェーン)に沿ったEDR/XDR検知ロジック、SOARで自動隔離・証跡保全
保険契約書・財務資料が標的:支払余力を見て要求額を最適化→ 対策:サイバー保険関連文書のゼロトラスト保護(機微分類・金庫化・粒度の細かいアクセス制御)、Canary Token(ハニートークン)埋め込みで不正持ち出しを即検知
匿名・流動型の“トクリュウ”構造:末端摘発でも胴元が残存→ 対策:早期検知+最小影響封じ込め+迅速復旧の“三位一体”を定常運用に
技術支援メニュー(実装まで伴走)
1) IDファースト・ゼロトラスト実装
FIDO2/パスキー全面適用、SMS/TOTPの段階的縮退、条件付きアクセス(端末準拠・地理・リスク)
レガシー認証・既定信頼の遮断、サービスアカウント鍵の棚卸しと保護
ITDRで**「不可能移動」「大量認証失敗」「Push爆撃」**等の行動検知を標準化
2) 重要情報の“狙われる前提”保全
サイバー保険・財務・顧客DBの機微分類→アクセス分離→透過暗号・電子封印
DLP/CASBで外部持ち出し制御、印刷・共有リンクの強制透かし
Canary Token/ハニーファイルの配備で持ち出し即検知→自動隔離(SOAR連携)
3) 端末・横展開阻止(RaaS特化セット)
EDR/XDR導入・検知ルールの企業環境チューニング
アプリ許可制(Allowlist)/WDAC・Attack Surface Reduction、LAPS/特権IDのJIT化
SMB/PowerShell/WinRMの最小化、端末間通信の東西分離
4) ネットワーク封じ込めと“止めない設計”
マイクロセグメンテーションと非常時VLANで業務影響を最小化した部分隔離
DNS/プロキシ経路の制御、既知悪性C2/ストレージへのEgress制限
倉庫/WMS・製造/OTの読み取り専用モード・臨時帳票など継続運用の代替動線
5) バックアップ&復旧の“最後の砦”
イミュータブル+オフラインを含む多層バックアップ(3-2-1-1-0相当)
段階復旧Runbook(優先業務→周辺→全体)、定期リストア演習と合格基準を制度化
6) 現場が使えるプレイブック&演習
RaaS想定プレイブック(認証悪用/データ抜き取り/遅延暗号化)をRACI付きで整備
机上演習+技術ドリル(疑似持ち出し→ハニートークン発報→自動隔離→監査証跡)
行政書士としての強み事故時の届出・対外説明・契約/規程の整備も技術運用の実態と矛盾なく作成・更新。保険会社・所管庁・顧客通知を技術証跡と一体で進行します。
納品アウトプット(例)
RaaS特化インシデント・プレイブック(判断フロー/自動・手動の切替/代行承認)
ID強化セット:MFA配置図、レガシー遮断計画、サービスアカウント運用基準、ITDR検知一覧
情報保全セット:機微データ分類表、DLP/CASBポリシー、保険関連文書の金庫化設計、Canary配置計画
封じ込め設計:ネットワーク分割図、非常時VLAN計画、WMS/OTの最小継続動線
復旧Runbook:RTO/RPOマトリクス、リストア試験手順、合否判定票
監査対応パッケージ:証跡テンプレ、ログ保持方針、対外説明ひな型
いま確認したい「RaaS耐性」10チェック
パスキー(FIDO2)は役員・特権から先行適用済みか
レガシー認証(基本認証/IMAP/POP/旧VPN)は完全遮断できているか
漏えいクレデンシャル監視→自動ローテーションが回っているか
ITDRで不可能移動・MFA異常を検知・通知・自動対応できるか
サイバー保険・財務・顧客DBは金庫化+最小権限か(共有リンクは?)
ハニートークンが要所ファイルに埋設され、外部到達で自動隔離できるか
EDR/XDRの横展開TTP検知(LSASS窃取・過剰SMB等)が有効か
マイクロセグメントで部分停止ができ、WMS/OTは読み取り継続できるか
イミュータブル+オフラインバックアップと定期リストア合格率は?
プレイブック演習と対外説明テンプレが最新か
成果イメージ
入口(ID)で止める:漏えい認証情報が使われてもパスキー+ITDRで実害化前に遮断
持ち出しで鳴らす:保険・財務ファイルに仕掛けたハニートークンが即発報
広がりを抑える:EDR/SOAR+セグメントで最小範囲の自動封じ込め
すぐ戻す:イミュータブル復旧Runbookで段階的に業務再開
説明できる:行政書士が技術証跡と一体で届出・保険・顧客説明を主導





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