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タイムスリップ夫の逆襲!?〜坂口あやめの悲喜こもごも15:芋掘り遠足で未来バイオハザード!?〜




1.幼稚園の芋掘り遠足、楽しみだけど不安…

 老舗出版社「米星社」の文芸編集者・坂口あやめ。 未来からやって来る中年トレンチコート夫(未来版・楓井裕作)やスパンコールコート姑、筋肉配達員兼・時空警察のカリブなどに幾度も振り回されてきたが、最近は幼稚園に通う娘を懸命に育て、多少のドタバタには動じなくなってきた(つもり)。

 秋が深まるこの頃、娘の通うトトロ幼稚園では恒例の「芋掘り遠足」が企画され、年少クラスの子どもたちも参加することになった。 近隣の農家さんの畑で芋を掘り、その後はみんなで焼き芋パーティーをするという、秋ならではの行事だ。 あやめの娘は「大きなお芋を掘るんだ!」と大はしゃぎし、夫・裕作も「芋料理は何にしようか?」と早くもネットでレシピを調べている。 「なんだか微笑ましいイベントだけど……わが家の場合、こういう行事に限って未来人が絡んでくるんだよね……」 あやめは一抹の不安を抱えつつ、子ども用スコップやタオルなど、遠足準備に追われる日々を過ごしていた。

2.またしても筋肉カリブ情報:「怪しい未来農業研究員が潜入中」

 案の定、運の悪いことに、遠足前日になってカリブから連絡が入る。 「ども〜、あやめさん、また嫌な予感っすよ。最近“未来農業研究員”を名乗る人たちが過去に来てるという報告があって。彼らの目的は『過去の土壌を調査し、絶滅した品種のサツマイモを発見したい』とか言ってるらしいんですよね。 で、ちょうど幼稚園の芋掘りがあるって情報を聞きつけて、会場の畑に勝手に潜入しようとしてるかも……」

 あやめはまさに頭を抱える。「それって、うちの子たちが行く予定の農家さんの畑かもしれないじゃない! もう、邪魔しないでほしい……!」 カリブも「一応、警戒しておきますけど、奴らは違法ギリギリの申請を通してるみたいで、強制送還しづらくて……。とにかく用心してくださいね!」

3.芋掘り当日、畑に現れた“未来コンバイン”!?

 いよいよ芋掘り遠足の日。 子どもたちはバスで農家さんの畑へ移動し、先生の「これより芋掘り体験を始めます!」という掛け声でスタート。娘は大きめのスコップを握り、「よーし、掘るぞー!」と張り切っている。 あやめと他の保護者数名も引率で参加し、ふだんは泥だらけになるなんてまず無い服装で、それでも笑顔満開。

 ところが、ほどなくして**「ガガガガガ…!」という重低音が畑の向こうから響き渡る。 そちらを見やると、どう見ても未来風デザインのコンバイン**のような巨大機械が突っ込んでくるではないか。車体はシルバーに輝き、車輪ではなくキャタピラ+ホバー混合の謎の構造。 農家さんは驚いて「え、こんな機械、うちにはないぞ!?」と目を丸くし、先生たちは「な、何が起きたの!?」とパニック。

4.現れた未来農業チーム、まさかの“一瞬でイモ収穫”計画

 その未来コンバイン(?)のハッチが開き、白衣を着た3人組が降りてくる。 「やあやあ、ここが例の畑だね? 歴史的に重要な“在来品種のサツマイモ”が残っているらしい……これを一瞬で収穫し、DNAサンプルを持ち帰るぞ!」 若い男性がタブレット型端末を操作しながらそう喋っている。もうモロに“未来の研究者”感が出まくりだ。 あやめは(やっぱり来たよ…もう勘弁して…!)と顔をしかめつつ、農家さんに「ごめんなさい、関わらないほうがいいかもしれません」と注意を促す。

 研究者たちは畑にズカズカ入り込み、「どこだどこだ? 在来品種はこの辺か?」「いやGPSによればもうちょい奥だろう」と勝手にうろつき始める。子どもたちは怖がるどころか「すごーい! 変な乗り物だ!」と興味津々で寄って行こうとして先生に制止されている。 さらに悪いことに、そのコンバインには自動イモ掘りレーザーのような機能が搭載されており、「さぁ、一気にこの畑のサツマイモを掘り出すぞ!」と研究者の指令で起動しかけるではないか!

5.園児たちの「掘りたい!」vs. 研究者の「効率重視」バトル

 園児たちが楽しみにしているのは、自分たちの手で土に触れて芋を掘るという体験。 しかし未来の研究者たちは「いやいや、こんなスコップでチマチマ掘ってたら日が暮れちゃうよ。ほら、このレーザーなら数十秒で深さ30センチのイモを全部炙り出せる。効率こそ正義!」とドヤ顔。 あやめがすかさず止めに入る。「ちょっと! そんなレーザーで一瞬に採ったら、子どもたちの芋掘り体験が台無しじゃないですか!」 研究者は不思議そうな顔をする。「は? 土を掘ることに何の意味が…? いいイモが手に入ればそれでいいでしょう」

 年少クラスの子どもたちからは「せっかく来たのに!」「あたしたちが掘りたいんだもん!」という悲鳴混じりの声。もうすぐそこまでレーザーの発射口が構えられており、先生たちは青ざめて「止めてください!」と叫んでいるが、研究者は「なんだよ、非常識はそっちでしょ?」と呆れた顔。 あやめは(やれやれ…何て非常識なのはあんたらだわ!)と叫びたくなる。

6.そこへ現れる“二大筋肉男”!? カリブ&未来農家トレンチコート!?

 ピンチの空気が流れる中、突然コンバインの背後から**「待ったぁぁぁ!」という力強い声が響く。 出た! 皆さんおなじみ、筋肉配達員兼・時空警察のカリブだ。腕をムキムキさせながら「そのマシンの使用は時空法違反の疑いがあるぞ!」と駆け寄ってくる。 同時に、どこから現れたのか、トレンチコートを翻した中年男性が農作業の鍬(くわ)**を持って仁王立ちし、「この畑に勝手に手を出すな!」と激怒している。誰だ、このトレンチコート?

 よく見ると、かつて何度も姿を現した未来の夫・楓井裕作(中年Ver.)……ではなく、その従兄弟か何か? いや、とにかく顔つきは似ているけれど、少し違う。 彼は自己紹介をする。「俺は楓井 玄一郎(かえでい げんいちろう)。未来農家を営んでいるが、先祖代々の農業スタイルを学ぼうと、この時代に来た。お前たちのやり方は許せん!」 どうやら「楓井一族」の一人らしいが、農業に情熱をかけているらしく、農家目線でレーザー芋掘りを止めようとしてくれているらしい。あやめは「いや、どんな親戚がどんだけ未来にいるんだ…」と頭がクラクラ。

7.芋掘りをめぐる大口論、子どもたちの叫び

 こうして畑の一角では、**未来農業研究者 vs. 未来農家・玄一郎 vs. カリブ(警察)**の三つ巴が勃発。 - 研究者「古い農作業なんて無駄! データを取れればいいんだ!」 - 玄一郎「いや、土の感触や作物との対話こそ農業の真髄! レーザーとか邪道だろう!」 - カリブ「時空法違反かどうかを判断するため、とにかくマシンを止めろ!」

 そこへ子どもたちが「ぼくたちが掘りたい!」「やだやだ、レーザーで取らないで!」と悲鳴混じりに意思表示。 農家のご主人も「こりゃ俺の畑だぞ!? 勝手に耕すな!」と怒鳴って収拾つかない。先生たちは「子どもが怖がってます!」と涙目。 あやめは(もうカオスすぎる……!)と呆れながらも、覚悟を決めて前に進み出る。

8.あやめの説得「土に触れる喜びこそが大事なんです!」

 あやめは研究者たちの前に立ち、毅然とした態度で言い放つ。 「あなたたちの言う‘効率’や‘データ’も大事かもしれない。未来の人たちが食料危機に直面してるのも知ってます。だけど、ここには幼稚園の子どもたちが‘土に触れて野菜を育て、収穫する楽しさ’を学ぶために来てるんです! この一回の芋掘りで、子どもたちは‘自分の手でがんばればおいしい芋を掘れるんだ’って、未来につながる大切な体験をするんです。あなたたちが一瞬で掘ってしまったら、その大事な何かが失われてしまう!」

 子どもたちを振り返りながら、あやめは言葉を続ける。 「収穫って、ただ食べ物を手に入れるだけじゃない。土の匂い、手が汚れて大変なこと、うまく掘れたら喜ぶ気持ち、隣のお友だちと助け合う楽しさ……その全部が、この子たちの未来の糧になるんです!」

 研究者たちの表情には戸惑いが浮かぶ。「でも…未来じゃそんな光景は消えてしまってるんだよ…」と小声でつぶやく者もいる。 玄一郎はその言葉に乗っかり、「だからこそ、こういう‘原始的な農業体験’を守らなきゃならないんだ。未来でも、それを復活させたいと思わないのか?」と訴える。 研究者たちは顔を見合わせ、少しずつ冷静になり始める。カリブもガシッとマシンのスイッチを押さえつけ、「とにかくストップ! これ以上の不法稼働は取り締まりますよ!」と止めを刺した。

9.結末:子どもたち、自分の手で芋を掘る!

 結果として、研究者たちはレーザー芋掘りを断念。時空警察のカリブから注意を受け、マシンは没収(預かり)状態に。 農家さんや先生たちの了承のもと、子どもたちは予定通りスコップや手で芋を掘り始める。 「うわ、出てきたー!」「すごい大きいよ!」と歓声が上がり、泥だらけの芋を引っこ抜いては大喜び。 あやめの娘も大きな芋を自慢そうに掲げ、「ママー、見て見て!」と目を輝かせている。あやめは「よかったね〜!」とパチパチ写真を撮りまくる。

 一方、研究者たちは自分たちのデータ目的が果たせず落ち込んでいるかと思いきや、畑を見渡して妙に感動している。「こんなに楽しそうに芋を掘る子どもの姿……初めて見た……」と呟く者も。 玄一郎(未来農家)はニヤリと笑い、「お前たちもスコップ握ってやってみろよ。いくら未来技術が進んでも、土に触れる感覚は捨てるなって!」と声をかける。 すると意外にも研究者の一人が「……じゃ、少しだけ」とおそるおそる土を掘り始め、そのまま「うわ、意外と面白いかも…!」とハマってしまう姿が。

10.焼き芋パーティー、ほっこり大団円

 芋掘り後は園児や保護者、そして農家さんたちも集まって焼き芋パーティーを開催。小さい焚き火を作り、アルミホイルに包んだ芋を投入する。 みんなで談笑しながら待つ時間に、研究者たちも加わって複雑そうに微笑んでいる。「まさか過去の人とこうして焚き火を囲むとは……」と感慨深げ。 やがてホクホクに焼き上がった芋を割ると、熱々の湯気と甘い香りが漂い、「あーおいしい!」と大盛り上がり。 あやめも娘のにこにこ顔を見て、「これぞ秋の味覚の醍醐味だわ……」としみじみする。

 研究者の一人がボソッと「未来じゃこんな風に焚き火で芋を焼くなんて禁止されてたし、こんなアナログな喜びを実際に見るのは新鮮だ…」と漏らす。 玄一郎は嬉しそうに芋をほおばりながら、「こういう体験が、子どもの心を豊かにするんだよ。大人もたまには泥んこになるのも悪くないだろ?」と笑う。 カリブは周囲をチラチラ警戒しつつ、結局は芋を頬張って「んっ、うまいっすね!」と満面の笑みをこぼす。

エピローグ:土と笑顔がつなぐ、過去と未来

 夕暮れ、畑でのイベントは無事終了。 研究者たちは時空警察の軽い取り調べを受けながらも、「子どもの芋掘り体験を邪魔してごめんなさい」と素直に謝罪。少しだけ“農業”に対する意識が変わったようで、「未来で芋栽培イベントを復活させられないか検討するよ…」と言い残してタイムマシン装置を起動させ、帰っていった。 玄一郎(未来農家)も「じゃあ、俺もそろそろ未来へ戻るわ。自分の畑でこういう‘昔ながらの土’を再現してみたいんだ。あやめさん、ありがとうな!」とトレンチコートをなびかせつつ退場。 あやめと裕作は苦笑しつつ、「いえいえ、こちらこそ…」と見送るしかない。

 子どもたちはたくさん芋を収穫できて大喜び。娘も「ママ、一緒にお芋のお菓子作ろうよ!」とキラキラした目で家路を急ぐ。 あやめはその背中を見ながら思う。 「本当に、子どもの楽しむ姿や笑顔は時空を超えて大切にしたいものなんだろうな。どんな研究や技術も、こうして‘体験’を奪っちゃいけないんだ……」

 いつの時代も、土の手触りと子どもの笑顔は尊い宝物。多少のトラブルはあったけれど、大事なものを再確認した秋の芋掘り遠足だった。

(了)

 
 
 

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