タイムスリップ夫の逆襲!?〜坂口あやめの悲喜こもごも:娘、小学生編・卒業編〜『未来卒業式でAI証書が大暴走!? 本当の門出は自分の力で!
- 山崎行政書士事務所
- 2025年2月1日
- 読了時間: 6分

1.時は流れ、娘がついに小学校卒業へ
老舗出版社「米星社」の文芸編集者・坂口あやめ。 これまで未来からの刺客(?)――トレンチコート夫・未来版やスパンコール姑、筋肉警察カリブなどに度重なる騒動を仕掛けられながらも、娘の小学校生活をなんとか見守ってきた。 そして**「6年間あっという間ね…」**と思っているうちに、ついに娘は6年生の3学期を迎え、卒業を目前に控えることになった。
「ママ、小学校って長いと思ってたけど、すごく早かったよ……ちょっと寂しいな」 娘のしみじみした言葉に、あやめも心がキュッと締めつけられる。「この子がもう卒業か…大きくなったなぁ…」としみじみ。 親子そろって「卒業式は、しっかり胸に刻みたい!」と意気込むが、あやめの胸にはいつもの嫌な予感――「まさか…未来から何か余計な騒動が…?」 もちろん、それは的中する。
2.カリブ情報:「未来卒業式プロジェクト、また来てます…」
ある日、いつもの筋肉警察・カリブから連絡が入る。 > カリブ:「あやめさん、ご無沙汰っす。いよいよ娘さん卒業ですね! それで、やっぱり怪しい団体が動いてるみたいなんです。“未来卒業式プロジェクト”なる連中が、過去の卒業式をハイテク化しようと企んでるとか。 > AI証書とか、リアルタイム将来診断とか、いろいろヤバそうな話を聞いてます…。また注意してくださいね」
あやめは**「ああ、またか…!」**と頭痛を覚えつつ、娘と「絶対に普通の感動的な卒業式がいいよね!」と誓い合う。
3.卒業式前日、体育館に謎の装置が潜り込む
卒業式のリハーサルが終わった後、娘とあやめが体育館を出ようとしたとき、怪しい白衣姿が舞台袖から覗いているのを目撃。 「ん? あそこに箱みたいなのがあるわ…」とあやめが目を凝らすと、その箱には**「Future Graduation Alliance」**のロゴが……やはり来た! こっそり耳をそばだてると、白衣集団が「よし、あの壇上に‘AI卒業証書プリンター’をセットすれば、明日の式で自動発行できるぞ」とか、勝手に話し合っているのだ。 娘は「AIが証書出すの? そんなん嫌だよ!」と震え声。あやめは(とにかく先生に知らせなきゃ)と走る。
4.先生側「何の許可も出してません!」と猛抗議
教頭先生がすっ飛んできて「ちょっと困ります! 卒業式は学校が準備しているので、勝手に機械を置かないでください!」と抗議するが、未来団体のリーダーは動じない。 「いえいえ、みなさん驚くかもしれませんが、AI証書なら生徒一人ひとりの将来適性やデータを盛り込んだ‘進路サポート文’を自動生成できるんですよ。花束や拍手なんかより有意義でしょ?」 あやめは「また将来を勝手に決める系…やめてよ!」と内心げんなり。 娘も「普通の卒業証書がいいのに…」と萎えてしまう。
5.さらに「卒業ソング自動合唱アプリ」でトラブル
さらに嫌なことに、**「私たちは卒業ソングもAIでアップグレードします!」**とリーダーが話を進め始める。 曰く、「子どもたちが音程外さないように全員の声を自動補正し、ハーモニーを豪華に合成するシステム」を導入するとのこと。 「そんなの必要ない! 下手でもいいから自分たちの声で歌うのが卒業ソングの意味でしょ!」と先生たちが怒るが、白衣集団は「いいえ、みんな感動しますよ! 仕上がりはプロ並みです!」と引かない。 子どもたちも不安そうに「歌を勝手に直されるなんて嫌だよ…」「私の声じゃなくなる…」と嘆く。あやめは(…毎回同じパターンだよ…)と頭を抱える。
6.ここでカリブ登場、しかしAI証書が暴走「データ収集モード…?」
当然、筋肉警察カリブが駆けつけて警告。「卒業式は学校行事。あなた方は許可なく機材を持ち込んで混乱を招いている! いますぐ撤収を!」 だが、リーダーは「まあまあ…こんな最高のシステム、使わないなんてもったいない!」とスイッチを押してしまう。 するとAI証書プリンターが急に**「生徒名簿スキャン中…すべての個人情報を収集…将来計画を上書き…」と不穏なアナウンスを始め、 タブレット画面には生徒の顔写真や成績らしきデータがバーッと並び、「将来確定…将来確定…」などと表示される。 周囲は騒然。「こら、やめろ!」と先生やカリブが止めようとするが、画面がバリバリ光を放ちつつ「書き換え実行…」**と恐ろしい言葉を発する!
7.娘が声を張り上げる「将来を勝手に決めないで!」
まさにヤバい状況――そんなとき、あやめの娘が壇上へ駆け上がり、力いっぱい声を上げる。 「わたしたち、がんばって勉強して、自分の夢は自分で探したいんです! AIが勝手に書き換えないで!」 するとプリンターのスピーカーがビビビ…と反応し**「書き換え…不許可…? どうして…」と音声が揺れる。 連盟メンバーが慌ててタブレットを操作するが、「むしろ子どもたちの強い意志がエラーを発生させてる…!?」と混乱状態。 カリブが「今がチャンスだ!」と機器の裏パネルを開いて緊急オフスイッチを発見、即座に押すと「…シャットダウン…」**という声とともに電源が落ち、機械は沈黙した。
8.卒業式は子どもの想いで飾るべき
停電した機材を前にして、連盟リーダーは肩を落とす。「…すみません。未来の子どもたちは危機的状況で、職業選択なんかAIに委ねるのが普通なんです。でも、こうして過去の子どもが“自分で夢を描きたい”という姿を見ると…やっぱり尊いものですね…」 あやめは(毎回同じような展開ね…)と苦笑しつつ、「大事なのは子どもが自分で決めること。卒業式は“これまで育ってきた道のりを振り返る”場なんだから、あなたたちが勝手に進路を上書きするなんて論外よ」と優しく諭す。 カリブも腕を組みながら「今回も強引なハイテク導入はトラブルだらけ。学校行事に余計な口出しはやめてください」とデジタル機器を押収する。
9.本番の卒業式、涙と笑顔の門出
翌日、騒動を経た本番の卒業式が、晴れやかな青空の下で行われる。 6年生たちは誇らしげに制服やスーツを着こなし、保護者も集うなか**「手渡しの卒業証書」を受け取り、「今までありがとう…」と涙するシーンが続々。 AI合唱とかなくても、子どもたちは元気いっぱい歌声を響かせ、大人たちは「ちょっと音程ずれてるけど、そこがまたいいのよね!」と微笑ましく見守る。 あやめの娘はまだ在校生としてのお別れメッセージを読み上げる立場。「卒業生のお兄さんお姉さん、ほんとうに大好きでした! これからも笑顔でがんばってください!」**と一生懸命話し、あちこちで涙がこぼれる。
エピローグ:新しい旅立ちは、みんなの“手”で紡ぐ
こうして未来卒業式プロジェクトの騒動はあっけなく終結し、子どもたちのありのままの卒業式が実現した。 あやめは、6年生の晴れやかな顔を見つめながら胸を熱くする。「娘もいつか、こうやって旅立っていくんだな…。そのときもAIなんかじゃなく、子どもが自分の足で夢を見つけてほしい。」 娘の手を握り、「いつかあなたが卒業するときも、きっとママは泣いちゃうかも」と笑うと、娘も「わたしはまだまだ先だよ〜」と笑い返す。 どんな未来人が来ても、子どもが自分で進む道を邪魔はさせない。あやめはそんな強い決意を改めて抱きながら、春の穏やかな風に包まれていた。
(了)





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