トマトラーメン・トミタスペシャルで大騒ぎ！？茄子が主役の意外コラボ

山崎行政書士事務所
1月25日
読了時間: 5分

登場人物

桐谷（きりたに）麗（れい）

30代OL。麺類全般が好きで、特に“変わり種ラーメン”に目がない。
小田（おだ）亜沙美（あさみ）

麗の同僚。トマトが大好物で、パスタよりラーメン派。
店長・戸上（とがみ）

中目黒「トロケの台所」の店長。独創的なラーメンを生み出す天才。
“茄子ソムリエ”浜野（はまの）
茄子を使った料理をこよなく愛し、新作に茄子が入っていると聞けばどこへでも現れる謎の人物。

第一幕：中目黒で話題の「トマトラーメントミタスペシャル」

「亜沙美、聞いたことある？中目黒に『トロケの台所』ってお店があってさ、そこのトマトラーメントミタスペシャルがめっちゃ評判いいんだって！」昼休みのオフィスで、桐谷麗がスマホを見せながら声をかける。

「トマトラーメン？なんかパスタっぽいイメージだけど、でも興味あるかも。『トミタスペシャル』って何が特別なの？」小田亜沙美が首をかしげると、麗はワクワクしながら答える。「なんと！茄子が入ってるらしいの。しかもスープは濃厚トマトで、麺と絡んでめちゃ美味しいとか。SNSで『これはラーメン界の革命だ！』とか騒がれてるんだよ！」「それは気になるね。じゃあ行ってみよっか！」

第二幕：トロケの台所へ

仕事を終え、夕方の中目黒へ。おしゃれな店が並ぶ通りの一角に「トロケの台所」はあった。看板には「トマトラーメントミタスペシャル」と大きく書かれている。店長の戸上が「いらっしゃいませ！」と元気よく声をかけてくる。

「すみません、トミタスペシャルってまだありますか？」麗が尋ねると、戸上店長は笑顔で「もちろん！今日も茄子たっぷりですよ！」と太鼓判。

「やったー！じゃあ二つください！」「了解です！カウンターへどうぞ～」店内は小ぢんまりとしてるが、すでに評判を聞きつけた客で賑わっている。

第三幕：謎の“茄子ソムリエ”登場

席に着き、注文して待っていると、隣の席の男がやけに落ち着かない様子で麺をすすっている。しばらくするとこちらに話しかけてきた。

「トミタスペシャルを頼んだんですか？茄子が入ってるやつ。うん、茄子はいいですよねえ……」男はニヤニヤと怪しい笑みを浮かべる。

「ど、どうも……」麗が引き気味に答えると、男は胸を張る。「私は浜野。“茄子ソムリエ”って呼ばれてます。茄子を使った料理を極めるために日々食べ歩いているんですよ。ここのトマトラーメンにも茄子が使われてると聞いて、いてもたってもいられず…！」

「はあ…すごいこだわりですね…」亜沙美は苦笑しながら「あ、でも茄子が美味しいと聞いてるので楽しみです」と言って相槌を打つ。

第四幕：いざ実食！トマトラーメン・トミタスペシャル

店員が運んできたラーメンは、赤いトマトスープの表面にチーズやバジルっぽいトッピングも見える。その中に角切りの茄子がちらほら沈んでおり、湯気とともにほのかな酸味とニンニクの香りが漂う。まさに“洋”なテイストが溢れているラーメンだ。

「いただきまーす！」まず麗が麺を一口すすり、目を見開く。「うわ、トマトの酸味と旨みがスープに凝縮されてる！しかもスープがとろっとしてて、麺とよく絡む…！茄子もジュワっとして美味しい！」

亜沙美も続いてすすり、「わあ、思ったより酸味が強すぎなくて、甘みもある。麺も太めでモチモチしてるし、なんかパスタ食べてるみたいな不思議な感覚！」と驚く。

第五幕：茄子ソムリエの謎コメント

隣の“茄子ソムリエ”浜野がまたもや声をかけてくる。「やはり茄子が入ってますよね？どうです、茄子の食感とスープの相性は？柔らかすぎず、適度に水分を吸って旨み倍増って感じですよね？」

「そ、そうですね。私、茄子ってちょっと苦手な時もあるんだけど、これは美味しいです！」亜沙美が答えると、浜野は嬉しそうに頷く。「ふふふ、よかった…茄子の可能性は無限大なんです！」

店長の戸上が笑いながら、「浜野さん、また来てくださったんですね。茄子の状態どうです？」と声をかける。浜野は「最高です！」と親指を立て、店内がクスクス笑いに包まれる。

第六幕：濃厚トマトと茄子のハーモニー

二人は止まらぬ勢いで麺をすすり、スープもゴクゴク飲み干しそうな勢い。「これ、ラーメンっていうか、洋風スープパスタにも近いかも。でも麺がラーメンだから不思議な感じ。とにかくうまい！」「うん、酸味も塩気も絶妙だし、チーズのコクがたまらない。茄子がまたイイ仕事してる…！」

最終的にあっという間に完食。「ふー、満腹！でもまた食べたいなあ…」麗は笑顔で言うと、亜沙美も「私ももう一杯いけそうなくらい好きかも」と大笑い。

第七幕：笑いのフィナーレ

レジで会計を済ませると、店長の戸上が「ありがとうございました！またぜひトマトラーメン食べに来てくださいね！次回は秋茄子バージョンも企画中です！」とテンション高く見送る。「ええっ、秋茄子バージョンとか、さらに茄子推しになるんですか？」と驚く二人。店長は「はい！浜野さんにも喜んでもらおうと思って！」とウインク。

外に出ると秋の風が心地よく、トマトの酸味と茄子の余韻がまだ口に残る。「ほんと美味しかったね。ラーメンってもっと和風なイメージだけど、こういう洋風もアリだわ」「うん、茄子もこんなに美味しくいただけるなんて！いい発見だったよね」

後ろを振り返ると、浜野（茄子ソムリエ）が店長と談笑しているのがガラス越しに見える。二人は「やっぱりすごい人いたね～」と笑いつつ歩みを進める。

トマトラーメントミタスペシャル――濃厚なトマトスープと茄子の組み合わせが意外にも絶妙で、人々の笑顔を誘う。今日も中目黒「トロケの台所」では、その新感覚ラーメンに惚れ込む人々で賑わい、和やかな笑いがこだましている。

（終わり）