巴川の七不思議?ドキドキ探検隊
- 山崎行政書士事務所
- 2025年1月15日
- 読了時間: 6分

〔プロローグ:夏休み前の教室〕
静岡市にある巴川小学校では、もうすぐ夏休みが始まろうとしていた。朝のホームルームで担任の先生が、陽気な声で言う。
先生「自由研究のテーマをみんな考えてきたかな? 今年は“巴川の七不思議”を募集してるんだって! 近所の商店街の人が声をかけてくれたのよ。」
クラスがザワッと盛り上がり、三年生のはなは目を輝(かがや)かせる。のんびり屋(や)だけど、面白そうなことには飛(と)びつく性格なのだ。お調子者の友達・かずきがさっそく手を挙(あ)げて叫(さけ)ぶ。
かずき「七不思議ってさ、夜に川を見たら幽霊船(ゆうれいせん)が浮かぶとか、河童(かっぱ)が出るとか、そういうやつ!? 絶対ヤバいよ~! 俺、見たい見たい!」
はなは「ほんとにあるのかなぁ?」と既(す)でに想像力(そうぞうりょく)をかき立てられ、ドキドキし始める。
〔1. はな家の家族会議(かいぎ)〕
放課後(ほうかご)、はなが家に帰ると、お母さんが台所(だいどころ)で夕飯(ゆうはん)の仕度(したく)をしながら、「巴川の七不思議? よく聞くけど、どれも大したことないんじゃない?」とあまり興味(きょうみ)がなさそう。お父さんは新聞をめくりながら、「昔から言い伝えはあるみたいだが……俺には関係ないかな」とクールな態度。一方、おじいちゃん・おばあちゃんは食卓(しょくたく)でおやつを食べながら、「そういや川のほうで変な光を見たことがあるぞい」「むかし河童が出るって言われた場所があったんじゃよ」と盛(も)り上がる。はなは「どれどれ、詳しく教えて!」とワクワクするが、大人たちはどこか曖昧(あいまい)な記憶のまま、「あれ、そういえば……」と話がずれていき、結局は「よくわからんなぁ」という落ちで終わってしまう。
〔2. 先生の変なノリとクラスの盛り上がり〕
翌日(よくじつ)、学校のホームルームでは「七不思議リスト」をみんなで書き出そうとする。先生はちょっと天然(てんねん)ボケ気味で、子どもたちがバラバラにアイデアを言うのを笑顔で受け止める。
かずき「夜になるとね、水面(みなも)が“宝石(ほうせき)”みたいに光るんだってさー!」
はな「幽霊船(ゆうれいせん)がふわっと出るって聞いたよ。こわいような……でも見たい!」
クラスメイトA「魚の大群(たいぐん)が逆流(ぎゃくりゅう)してくるとか?」
先生「へぇ〜、なんだかすごいお話ねぇ。どれも面白そうだから、ぜ〜んぶ調べてごらん♪」
あれこれ混(こん)じり合って、クラスは大騒(おおさわ)ぎ。結局(けっきょく)、当てもなく勝手に調査(ちょうさ)を始めようという流れになるが、先生も「いいのいいの、楽しくやりましょ」と止(と)めないから、ドタバタの予感が漂(ただよ)う。
〔3. 川沿いで“不思議”を探す子どもたち、占い師さん登場〕
放課後、はなと仲間たちは巴川沿いを自転車で疾走(しっそう)し、河岸(かわぎし)をくまなく探検(たんけん)する。すると、怪(あや)しげな風貌の占い師さんが出現(しゅつげん)。子どもたちはビクビクしながら「河童(かっぱ)の出る場所、知ってますか?」と聞くが、占い師さんはまるでそれを待っていたかのように大げさな動作(どうさ)で手を広げ、「あぁ……その気配(けはい)は川下(かわしも)の方に……」と不思議(ふしぎ)めいた声で案内(あんない)しだす。実は彼(かれ)は単なる地元民(じもとみん)で、ちょっと変わった趣味(しゅみ)のコスプレをしているだけ。子どもたちをビビらせたい悪戯(いたずら)心もあった。でもまるで水先案内人(みずさきあんないにん)になった気分で得意(とくい)になっている。
〔4. ドタバタ連鎖(れんさ)、大人たちも巻(ま)き込まれる〕
いつの間にか話が大きくなって「河童を捕(つか)まえる」とか「宝石が流れてくるのを見張る」とか、子どもたちの間で計画が膨(ふく)らむ。そこへ女将さんや商店街の人が加わって、「どうせならイベント化(か)しよう!」という話に発展(はってん)。当然、準備(じゅんび)段階でトラブルが続発(ぞくはつ)。看板を作ろうとしたら誤字(ごじ)だらけ、おじいちゃんがお囃子(はやし)の太鼓(たいこ)を勝手に打ち鳴(なら)らす、占い師さんはさらに怪(あや)しい衣装(いしょう)をパワーアップして大人まで引かれる……。子どもたちは目をキラキラさせながらも、大人たちの空回(からまわ)りぶりに「大丈夫かな〜?」とやや不安(ふあん)。一方、川岸(かわぎし)では観光客が「なにこれ? お祭り?」と面白がって寄ってくる。
〔5. クライマックス:夜の川に“ほんものの不思議”が?〕
ついに夜になり、子どもたち+大人たちが「巴川 七不思議ナイトショー」などと仰々(ぎょうぎょう)しい名前で集合(しゅうごう)。しかし、実際に見つかるのは「工場(こうじょう)のライトが反射(はんしゃ)して光ってるだけ」や「夜釣(よづ)りしてるおじさんの提灯(ちょうちん)」など、どれも肩(かた)透(す)かしな結果(けっか)ばかり。子どもたちは「なんだ、ぜんぜん七不思議でもなんでもないじゃん!」と不満(ふまん)げ。ところが最後の“第七の不思議”を探しにみんなで川辺に集まり、夜空(よぞら)を見上げた瞬間、空に何かが光(ひか)る……。
〔6. 流星群(りゅうせいぐん)と川面(かわも)の奇跡(きせき)〕
「きゃー、星(ほし)がたくさん落(お)ちてる!!」 そうなのだ、予想外(よそうがい)の流星群(りゅうせいぐん)がちょうどその夜にピークを迎えていた。川面(かわも)を覗(のぞ)くと、無数(むすう)の流星の光が水面(すいめん)にキラキラ反射(はんしゃ)している。まるで宝石(ほうせき)の雨(あめ)が降り注(そそ)ぐかのような幻想(げんそう)的な光景(こうけい)に、全員が息を呑(の)む。はなは目をキラキラさせて、「これこそ本物(ほんもの)の不思議だよ! 河童よりもすごい!」と大はしゃぎ。かずきも「やっぱり俺、動画撮ってYouTube(ユーチューブ)に上げる!」と意気込(いきご)むが、スマホの電池切れ(でんちぎれ)で撮りそこね、ガッカリするオチもあり。大人たちも「こんなにすごい光景(こうけい)、初めて見たね……」と夢中(むちゅう)になり、屋形船の女将さんや占い師さんも目を丸(まる)くして「これぞ七不思議の最後の一つだったんだね!」と盛り上がる。
〔エピローグ:ほのぼのしたまま幕(まく)を下(お)ろす〕
一夜明けて、皆(みな)が口々に「昨日の流星群(りゅうせいぐん)と川のコラボ、すごかったよね」「河童や宝石なんかより、あの光景(こうけい)こそ最高(さいこう)の不思議だ」と語る。はなは家族に「結局(けっきょく)、あれは河童が魔法(まほう)をかけてくれたのかも!」と笑顔(えがお)で冗談(じょうだん)を飛ばし、おじいちゃんも「そうかもしれんなぁ〜」とまんざらでもなさそうに相槌(あいづち)を打(う)つ。こうして**“巴川の七不思議? ドキドキ探検隊”は、大きな事件(じけん)もなく、結果(けっか)としては大人たちも一緒(いっしょ)にほっこり笑い合うオチに落ち着く。川には今日も優(やさ)しい風が吹き、子どもたちの笑い声(ごえ)が響(ひび)く。巴川の流れは変わらず穏(おだ)やかに続き、桜(さくら)の花びらが一枚(いちまい)また一枚(いちまい)と水面(すいめん)を漂(ただよ)っていく。その光景(こうけい)を見て、はなは改めて思うのだ。「この川にはきっといろんな秘密(ひみつ)がまだ眠(ねむ)ってるんだろうな。いつかまた、ドキドキ探検隊を結成(けっせい)してみんなで大騒ぎしたい!」**
ほんわかとした余韻(よいん)を残しながら、物語はやさしい春の陽気に包まれたまま幕(まく)を下(お)ろす。





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