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『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)11 ~産廃許可とゴミまみれの書類!?~』

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月19日
  • 読了時間: 7分



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プロローグ:また新たな「許可申請」相談

 静岡市清水区、草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 所長の**山崎哲央(やまざき・てつお)とスタッフたちは、これまで車やISO、Pマークなど、さまざまな許認可や認証に挑んできたが、今度は「産業廃棄物処理(収集運搬)許可」**の依頼が飛び込む。

 - 斎藤夏海(さいとう・なつみ):「産廃って、廃棄物関係のあれですよね…書類多いイメージしかない…」- 森下舞(もりした・まい):「産業廃棄物の種類もいろいろあって、覚えるの大変そう…」- 丸山修(まるやま・おさむ):「またエクセルとプリンターが火を噴くな…。個人事業じゃなくて法人かな? どのみち書類山盛りだ…」

 所長・山崎は微笑みつつ、「産廃許可は都道府県知事の許可が必要ですから、申請先も確認しないとですね。きっちりやりましょう」と calmly 奮起を促す。

第一章:依頼者・大友工業の社長が慌てて来所

■ 副業で産廃収集運搬をやりたい?

 朝一番、大友工業の社長・**大友剛(おおとも・ごう)**がバタバタと事務所に入ってくる。 「すみません、うち建設業なんですけど、産業廃棄物の収集運搬も始めようと思って…。建設現場で出る廃材をまとめて運べれば、コスト削減になるかと…」 斎藤は「なるほど…でも産廃の収集運搬を業としてやるには、収集運搬業許可が必要ですよね」とうなずく。 大友は「そうなんです。書類をネットで見たけど何が何やら…。もう専門家にお願いしようかと思って…」と苦笑い。

■ どんな産廃を運ぶ?

 所長・山崎が確認。「産業廃棄物にも種類があって、がれき類、廃プラスチック類、金属くずなど…。運ぶものによって許可の範囲が変わりますよ」 森下は「あと積み替え保管をするかどうかでも書類が変わりますし、運搬車両や保管施設の図面が必要になる場合もあります」と補足。 大友は「うちは廃プラと金属、あとコンクリートの破砕物なんか運ぶことになりそう…。あ、積み替え保管はしないで直接処分場に運ぶつもりです」と答える。

第二章:産廃許可申請の詳細なステップ

■ 1. 申請先と必要書類

 山崎がホワイトボードを使って解説。 - 申請先:建設業の拠点がある都道府県(または市)で許可を取る。複数エリアで運搬する場合、エリアごとに許可が必要になることも。 - 必要書類(収集運搬の場合):1. 申請書(都道府県指定の様式)2. 事業計画書(取扱う産廃の種類、量、運搬ルートなど)3. 運搬車両の写真・仕様・車検証コピー4. 代表者・役員の住民票や登記簿謄本5. 実務経験証明や講習会修了証(産廃収集運搬業を行うための研修受講が必須)6. 財務諸表や納税証明書(財政的基盤をチェック)7. 定款・会社概要など …などがずらり。

■ 2. 講習会修了証に注意

 森下が「産廃収集運搬業の許可には講習会の修了証が必要ですよ。社長はもう受講されました?」と聞くと、大友は「え、聞いてない…。そんなのいるんですか?」と動揺。 斎藤は「そうなんですよ。公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センターの講習を受けないとダメです」と苦笑。 大友は「うわ、急いで申し込まなきゃ…」と慌てる。

■ 3. 運搬車両の要件

 丸山が車両リストをエクセルで作りながら、「各車の車種とナンバー、用途、最大積載量をまとめてください。車両の写真(全体・側面・車両番号)も必要です。 車両に事業用ナンバーが必要な場合もありますし、社名産業廃棄物収集運搬業の表示を車体にするルールもありますよ」と説明。 大友は「車体にペイント…そうなんだ。いろいろルールがあるんですね…」と驚き。

■ 4. 事業計画書

 山崎がフォロー。「何の産廃を、どこからどこへ運ぶのか、運搬ルートや処分先をどうするかを明確に書きます。処分先との契約書も必要ですから、処分業者と話をしておいてくださいね」 大友は「あ、処分場との契約書…まだ結んでないや…。急いでやらないと…」と顔を青ざめる。 斎藤は「結構やること多いですね。頑張りましょう!」と励ます。

第三章:実際に書類を作ってみよう…でもトラブル多発

■ 車両写真の撮り直し事件

 大友がスマホで撮った車両写真を持ってくるが、斎藤がチェックすると「ナンバープレートが反射して読めない…」とか「全体が暗くて車両形状が分からない…」など問題だらけ。 森下は「ごめんなさい、こういう写真じゃ申請が通らない可能性高いんですよ。もう一度撮り直してください」と頭を下げる。 大友は「ええ~、また撮り直し…」とぼやくが仕方ない。

■ 講習会修了証が届かない?

 丸山が書類リストを整理してる最中、「社長、講習会ってもう受講完了して修了証あります?」と確認。 大友は「先週行ったんだけど、まだ修了証が発送されてなくて…」と困惑。 斎藤は「じゃあ申請には間に合わないかも… 申請受付すらできませんよ…」と悲鳴。 山崎は「急ぎの場合、講習センターに連絡して発行時期を確認しましょう」と calm に対処。

第四章:ようやく申請書類がそろう、でも印紙が!?

■ 印紙・手数料の存在を忘れていた

 数日後、すべての書類がほぼ揃い、いざ都道府県の担当窓口に提出しようとすると… 斎藤が「あ、そうだ…収集運搬業の申請手数料が結構高いですよね? 印紙か証紙で支払うんですよね?」と思い出す。 大友は「え、印紙? 全然知らなかった…いくら?」とビビる。 森下は「都道府県によって金額が違いますが、7万円~くらいはしますよ。種類が増えるともっと…。それと法人の場合、登記事項証明書や納税証明書の取得費用も…」 大友は「うう、出費痛い…でもしょうがない…」と顔をしかめる。

■ プリンターの紙詰まり

 いつものように大量の申請書を印刷し、提出用にホチキス止め中。「ギギギ…」という嫌な音が。 丸山が「あああ…またやりやがったなプリンター!」と叫ぶ。斎藤と森下が「あ、バネ落ちてないです?」と散開して探すお決まりのコメディ展開。 所長・山崎は「落ち着いてください、1部ずつゆっくり印刷すればOKですよ」と神対応。スタッフたちは苦笑い。

第五章:都道府県窓口へ、まさかの追加資料要求

■ 提出当日、大友が緊張

 申請書類を抱えて大友と斎藤が県庁(または市役所)に。担当者に書類を見せると、「あれ、処分業者の施設許可証の写しも必要です。あと、運搬する産廃の区分をもう少し詳しく…」と追加指摘。 大友は「え、嘘でしょ…。施設許可証…処分場の担当者にもう1回頼まないと…」と肩を落とす。 斎藤は(ああ、やっぱりこうなる…)と苦笑しつつ、「書類揃え次第、再提出しましょうか」と明るくフォロー。

■ ハプニング:担当者が休暇

 追い打ちをかけるように、担当の係員が翌週は休暇らしく、「すみません、再提出はそのあとになりますね…」と言われる。 大友は「来週から工事が始まるのに…間に合うのかこれ…」とガックリ。 斎藤は内心「仕方ないです…。行政手続きはこういうもんです」と苦笑い。

第六章:ようやく受理、結果待ちの不安

■ なんとか全書類提出

 追加資料を整え、再び窓口を訪れ、今度は問題なしで**“受理”となる。 担当者は「結果が出るまで1~2か月**ほどかかります。審査に問題なければ許可証を発行します」と無表情に告げる。 大友は「ええ~、そんなに待つんだ…」とぼやき。斎藤は「産廃許可は時間がかかるんですよ…。でも審査をしっかりしてる証拠ですよ」と笑顔で返す。

■ その後

 待っている間、大友は「それまで勝手に収集運搬しちゃダメですよね…?」と確認し、斎藤は「もちろん。許可が下りる前にやっちゃうと違法になりますから」と釘を刺す。 大友は「わかりました…それまで我慢だ…」と肩を落とす。

第七章:産廃許可ゲット、でも運用も大変

■ 許可証が届く瞬間

 数か月後、“産業廃棄物収集運搬業許可証”が発行され、大友が事務所に飛び込んで「出ましたよ許可証! やったー!」と大喜び。 斎藤と森下は拍手。「本当に長かったですね…おめでとうございます!」 丸山は「書類作成ラッシュも無事に終わった…俺たちもひと息…」と笑顔。 所長・山崎は相変わらず落ち着いて「よかったですね。でも、更新や変更届もありますし、運搬の帳簿記録やマニフェスト管理をちゃんと続けてくださいね」とアドバイス。

■ 今後の運用

 大友は「マニフェスト管理…? あ、産廃を処分場に渡すときに電子マニフェストとか…やることまだあるんですね…」と青ざめる。 森下は「そうなんです。収集運搬した内容を適切に記録して、定期的に報告しないとダメですよ。更新も5年ごとにありますし…」 大友は「5年後!? もういいや…とにかく今は許可があるから仕事できる」と笑う。

エピローグ:まだまだ続く書類との戦い

 こうして、山崎行政書士事務所はまた一つ、産業廃棄物収集運搬業許可という難関申請をコメディタッチで乗り越えた。 - 産廃の種類ごとの書類作成- 車両写真や仕様の準備- 講習会修了証の入手- そして数度の窓口修正やプリンターの紙詰まり…

 最終的に大友工業は許可を取得し、新たなビジネスを始めることができるようになった。 だが、運用のための帳簿記録マニフェスト管理など、まだまだやることは尽きない。 (産廃許可コメディここに完。山崎事務所の日常は果てしなく続く…)

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