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『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)13 ~ドーナツ屋の開業と“甘くない”保健所!?~』

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月19日
  • 読了時間: 6分




プロローグ:今度はドーナツ屋さん!?

 静岡市清水区、草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 相続や風営法、ISOなど多彩な許可申請をこなしてきた所長の**山崎哲央(やまざき・てつお)**とスタッフたちの元に、今日は意外な相談が舞い込む。 「ドーナツ屋を開業したいから手伝ってほしい」という、ほっこりしそうな依頼だが、実は飲食店の開業には保健所の許可や消防の点検など、意外と書類が多い。

 - 斎藤夏海(さいとう・なつみ):「ドーナツ…美味しそう…でも食べてるだけじゃダメですよね…」- 森下舞(もりした・まい):「飲食店の衛生管理とか、建築基準とか、いろいろありますもんね…」- 丸山修(まるやま・おさむ):「またエクセルとプリンターが火を噴きそうだ…書類地獄は続く…」

 所長・山崎は「甘い話に見えて、飲食店は決して“甘くない”んですよね。頑張りましょう」と笑顔でまとめる。

第一章:依頼者・小倉さんのドーナツ屋計画

■ 夢は“ふわふわ手作りドーナツ”のお店

 午前中にやってきたのは、**小倉実花(おぐら・みか)**さん。小柄で明るい笑顔の女性だ。 「ずっと夢だったんです。自分のドーナツ屋さんを開きたいって! 今回、テナントが空いたんで、思い切って始めようと思ってるんですが、保健所の手続きやら何やら…頭がぐちゃぐちゃで…」 斎藤は「飲食店の営業許可ですね。保健所への申請が必要ですよ。あと改装や消防にも気をつけないと…」と一気に説明し始める。 小倉さんは「ひー…やっぱり大変なんですね…」と顔をゆがめる。

■ 山崎の初期確認

 山崎は「まずは店舗の所在地改装予定を確認しましょう。どんな設備を入れるか、シンク手洗い設備はどうなってるか、換気排水は問題ないか…などが重要ですよ」とやさしくアドバイス。 森下は「ドーナツの揚げ油を大量に使うなら、グリーストラップ(排水油分分離装置)も必要かも」と補足。 小倉さんは「え、そんなの聞いたことない…どこに設置するんだろう…」と驚く。

第二章:店舗内装の問題、保健所がうるさい?

■ さっそく内装の図面をチェック

 小倉さんが借りようとしているテナントの図面を持参し、事務所スタッフが確認。 - 厨房スペースは十分か?- シンクが2つ以上あるか?(野菜など洗う用と洗い物用を分ける、など)- 手洗い場は独立しているか? 斎藤が「保健所はここ厳しいですよ。洗浄用シンクと手洗いシンクの区別は最低限ですし、ゴミ保管場所の確認もあります」と指摘。 小倉さんは「うわ、こんなに違うんだ…普通の家庭のキッチン感覚じゃダメなんだ…」とため息。

■ グリーストラップ設置騒動

 森下は改装計画書を見ながら、「揚げ油を大量に使うならグリーストラップ必須ですね。設置費用がかさむかも…」と説明。 小倉さんは「そんな予算組んでなかった…ああ、どうしよう…でもやらないと洗浄後の油が排水に流れちゃうんですよね…」と悩む。 山崎は「長く使うなら今のうちに設置したほうが安心ですよ。詰まりや悪臭トラブルも防げますからね」と calm に助言。

第三章:保健所への事前相談、書類はこれだけある…?

■ 保健所の申請書セット

 丸山が保健所のサイトをチェックしながら、「飲食店営業許可申請書」「施設の平面図」「配置図」「水質検査成績書(井戸水の場合)」などを列挙し、エクセルでリスト化。 斎藤は「さらに食品衛生責任者を置く必要があるんですよ。小倉さんは調理師免許あります?」と尋ねる。 小倉さんは「いえ、ないんです…。でも食品衛生責任者講習を受ければ資格取れますよね?」 森下は「そうです。講習受ければOKです。受講してからじゃないと許可申請できないので早めにね」と苦笑い。

■ 事前相談でのやり取り

 山崎事務所が同行し、保健所に事前相談を実施。 - 保健所職員:「シンクは2層以上、手洗い専用シンクを別に。床は防水で掃除しやすい素材。換気扇十分に。照度も必要。更衣室や物品収納は?」 - 小倉さん:「え、え、そんな…まだ改装前なので、やること多いな…」 斎藤&森下は慣れた口調で「大丈夫です。改装業者に伝えればOKですよ」と笑顔。

第四章:改装費アップ、悲鳴とドーナツ試作

■ 予算オーバーの危機?

 改装業者から見積もりが上がり、グリーストラップや2層シンク、床工事などで「当初予算+50万円」! 小倉さんは「うわー、どうしよう…でもこれやらないと許可取れないんですよね…」と涙目。 森下は「一生使う設備と思えば…まあしょうがないですね」と励ます。

■ 試作ドーナツでご機嫌回復?

 小倉さん、気分転換にドーナツ試作品をスタッフに振る舞う。 - 斎藤:「わー美味しい! フワフワして甘さ控えめ!」- 丸山:「これはイケますよ! 素材にこだわってるんですね…」 所長・山崎は「本当に美味しい…この味ならお店もきっと成功しますよ。書類は私たちに任せてください」と笑顔。 小倉さんは「ありがとう…頑張ります!」と元気を取り戻す。

第五章:ついに保健所へ申請、あとは現地調査

■ 書類完成!

 斎藤と森下がまとめた申請書施設の平面図仕込み場所衛生管理計画などをホチキス止め。 丸山がプリンターとの戦いを征して無事に印刷完了。 小倉さんは必要な手数料(数万円程度)を用意し、保健所窓口へ提出。

■ 現地検査でのコメディ

 数日後、保健所職員が店を訪ねて実地確認。 - シンクの数・位置- 床の材質- 換気扇の能力 小倉さんは「ちゃんと工事したし、大丈夫…」と緊張しながら迎える。 職員が「うん、問題ないですね。手洗いの石鹸ペーパータオルもしっかり置いてますね。床の水はけもOK」と好印象。 斎藤は隅っこで(良かった…)と胸を撫で下ろす。

第六章:許可証ゲット、でもゴミ処理が甘かった?

■ 無事に営業許可

 最終的に保健所から飲食店営業許可が降り、小倉さんは大喜び。「やったー! これで『ふわふわドーナツ・オグラ』を開店できる!」 森下と斎藤も拍手。「おめでとうございます! オープンいつですか? 食べに行きますよ!」 丸山は「プリンターもよく頑張った…」と謎の発言で苦笑を誘う。

■ しかし…油の廃棄問題

 オープン直後、小倉さんから「揚げ油をどう廃棄すればいいのか…? 一斗缶に溜まっていて…」という相談が舞い込む。 所長・山崎は「うーん、廃油回収業者を手配しましょう。一般のごみには出せませんからね」と calm に対応。 小倉さんは「飲食業って奥が深い…」と改めてため息。

エピローグ:ドーナツの甘さと現実の苦さ

 こうして山崎行政書士事務所は、また一つ“飲食店開業”というコメディ満載の手続きを見事サポートした。 - シンクの数から照明、換気、グリーストラップ…- 細かな保健所の基準をクリア- 書類作成のドタバタとプリンターとの闘い

 最終的にふわふわドーナツ・オグラは堂々オープンし、地元の新名所に。 しかし、小倉さんは日々の仕込み油管理経営に奮闘中だ。甘いドーナツを作るのは簡単じゃない――それを陰で支えた事務所のスタッフも、ふとドーナツを頬張りながら一息ついている。 (ドーナツ開業コメディ、ここに完。山崎事務所の奮闘はまだまだ続く…)

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