top of page

『山崎行政書士事務所のリアル奮闘記(コメディ編)3 ~古物商許可と謎のフィギュアコレクター!?~』

  • 山崎行政書士事務所
  • 1月19日
  • 読了時間: 7分



ree

プロローグ:坂の下、今日も朝からバタバタ

 静岡市清水区・草薙の坂の下にある山崎行政書士事務所。 いつものように所長の**山崎哲央(やまざき・てつお)**が穏やかにスタッフを見渡しながら、「今日は古物商許可の相談があるので、気合い入れていきましょう」と声をかける。 斎藤夏海(さいとう・なつみ)は「古物商…なんかリサイクルショップとか中古品買い取りとかイメージですね」と興味深々。 丸山修(まるやま・おさむ)はエクセルの画面をチラ見しつつ、「古物商申請は警察署への書類作成がメインだよ。意外と面倒なんだよね…」とぼやく。 森下舞(もりした・まい)は「警察に提出する書類いっぱいありましたよね。身分証明書やら誓約書やら」と思い出してため息。

 いつものドタバタが始まる予感…だが、まさか今回も思わぬ方向に転がるとは、まだ誰も想像していない。

第一章:奇妙な依頼人、フィギュアだらけの男

■ 依頼者・田所の登場

 朝一でやってきたのは、30代くらいの男性・田所猛(たどころ・たけし)。腕には大量のアニメキャラクターのバッジがついており、いかにもフィギュアオタクの雰囲気を醸し出す。 「実は、フィギュアの中古売買をビジネスにしたいんですよ。で、古物商許可が要るって聞いて…」 斎藤は「あ、はい。中古品扱いなら古物商許可が必要ですね。申請先は警察署になります」と丁寧に答える。 田所は目をキラキラさせて「いやあ、僕、自宅に1,000体くらいフィギュアがあるんですよ。超レア品もあって、これをガンガン買い取り&転売したくて!」と熱弁。

■ 所長のアドバイス

 山崎は書類のリストを見せながら、「まず個人で申請するのか法人でやるのかを決めないといけません。あと、営業所の所在地身分証明書略歴書などが必要ですよ」 田所は「へっ? そんなに書類あるんすか…? 略歴書って何を書くんです? キャリア…アニメ鑑賞歴とか?」とズレた質問。 森下が困った顔で「いえいえ、そもそも犯罪歴がないかの確認や、経営履歴を書くんです…」と苦笑い。 丸山は心の中で(あ、これはちょっと面倒なタイプかも)と思いつつ、慣れた手つきでフォーマットを出す。

第二章:フィギュア談義が止まらない!?

■ 本題より雑談優先?

 早速、申請の要件を説明しようとする斎藤だが、田所が「そういえば、あの限定フィギュアの入手法とか聞きたいですか?」とアニメトークに脱線。 斎藤はやや引きつり顔で「い、いや、まずは書類の話を…」と軌道修正を試みる。 田所は「書類よりも、どうやってレア物を扱うかって方が気になるんですよね。そもそも古物商許可さえ取れれば何でもいけるんでしょ?」 森下があわてて「中古のものを取り扱うならOKですが、盗品や偽物はもちろんアウトですからね。防犯のための帳簿管理も大事ですよ」と真面目に補足。 田所は「え? 帳簿…?」と目を丸くする。「うわ、これ、面倒くさそう…」

■ 丸山の帳簿レクチャー

 ここで丸山が得意気にエクセル画面を見せ、「古物台帳をちゃんとつける必要があります。仕入れ日時、相手の身分証確認などなど、細かいルールが…」と説く。 田所は「ええー!? オタク同士のやり取りで身分証確認とか、ノリ悪いっすよ…」と不満そう。 斎藤は笑顔で「でも法律ですから、仕方ないんですよ。防犯上大事なんです」と説得。田所は唸りつつ、「うーん、頑張るか…」と渋々納得。

第三章:謎の警察署訪問でドタバタ

■ 書類が準備OK! でも何か忘れてる…?

 数日後、田所から「書類が揃った!」と連絡が入り、山崎事務所に持ち込まれる。 - 古物商許可申請書- 略歴書- 誓約書- 身分証明書(本籍地の役所でとったもの) 森下がチェックし、「一通り大丈夫そうですね。あとは警察署に提出…」と思いきや、営業所の写真がない!? 斎藤が「え、営業所が自宅なら、その場所の写真も必要ですよ」と指摘。田所は「あ、マジっすか。撮ってない…」と焦る。 丸山は苦笑いしつつ「まあ、スマホで撮ればいいだけですし、印刷して持っていきましょう」とフォロー。

■ いざ警察署へ

 申請日、田所とスタッフの斎藤が警察署に同行することに。 田所は「緊張するなあ。こんなにちゃんと書類提出するの初めてかも…」とソワソワ。 斎藤は「大丈夫ですよ。形式的な確認ですから。でも警察の人に“徹夜でアニメ見てます”とか言わなくていいですからね?」と冗談交じりに注意。 田所は「言わないっすよ! そんなプライベート情報…」

第四章:まさかのフィギュアを持参!?

■ 警察署で見られる奇妙な光景

 警察署に到着し、申請書のチェックが進む中、田所がなぜかリュックから限定フィギュアを取り出し、「これが僕のメイン商材っす。見ます?」と警察の担当者に見せ始める。 担当者は苦笑しながら「はあ、面白いですね…。でも別に拝見しなくても大丈夫です」とさらり。 斎藤は(なんでこんなことを…?)と頭を抱えつつ、こっそり「大人しくしててください…」と促す。 田所は「すみません、ついテンション上がって…」としょんぼり。

■ 書類の不備…また出た?

 一通り確認が終わったと思いきや、担当者から「住民票が必要なんですが、ここに本籍が載っていませんね?」との指摘。 「え、ええー!? 住民票は持ってきてますけど、本籍なしのタイプでしたか…」と斎藤が慌てる。 田所は「そんなのあるんだ…知らなかった…」とボソリ。 結局、「本籍地入りの住民票」を改めて取り直すという流れに。斎藤は肩を落とす。「ああ…何度目の区役所行きだろう…」

第五章:二度目の挑戦、ようやく書類受理

■ 再チャレンジ

 後日、田所と斎藤は再び警察署へ。今度こそ住民票や営業所写真など、不備を補った書類を揃えてくる。 担当者も「これで大丈夫ですね。結果が出るまでに40日ほどかかりますので、お待ちください」と手続き完了。 田所は「やっとか…長かった!」と安堵。 斎藤はホッと胸を撫で下ろし、「お疲れさまでした。許可が下りたら通知が来ますから、古物商プレートも用意してくださいね」と笑顔で締める。

■ 急ぎすぎた田所、フィギュアを会場に?

 田所はその足で「よし、もうほぼ大丈夫だな! 早速、中古フィギュア即売会を計画しよう!」と盛り上がるが、斎藤が「あ、まだ許可が下りてないので営業はできませんよ!?」と慌てて止める。 田所は「え、そっか…どうしてもすぐにやりたくて…」とシュン。 森下が後で聞いて「昔の僕もそうだった…気持ちは分かる」と謎の同情をする。

第六章:事務所でのコメディ後日談

■ “フィギュアだらけ”の打ち上げ?

 書類受理を無事に終えた田所は、お礼と称して「僕のコレクションを山崎事務所にちょっと置かせてくれませんか?」と申し出る。 森下は「え、場所ないですよ!」と即拒否しかけるが、田所が「じゃあせめて、事務所のみなさんをフィギュアの展示会に招待しますよ!」と提案。 斎藤は「あ、それならまだいいかな…。でも置くのは無理です!」と念押し。 丸山は「俺、プリンターと戦うだけで手一杯だから…」と遠い目。

■ 夕方のひととき

 仕事が一段落した事務所で、スタッフたちが振り返る。 - 斎藤:「古物商ってこんなに細かい書類があるんですね。申請中は商売しちゃダメだし…」- 森下:「何度も役所や警察署を往復して、振り回されましたね…でも無事に進んでよかった」- 丸山:「いやあ、俺のエクセル管理リストがまた増えるよ。どんだけ帳簿つければいいんだ…」 所長・山崎はニコリと微笑み、「でも、フィギュアを愛する気持ちは伝わりましたよね。許可が下りれば、ちゃんとした商売ができるでしょう」とまとめる。

エピローグ:コメディだけどリアル、そして明日も続く

 こうして、山崎行政書士事務所はまた一つ、ちょっと面倒だけど愛すべき依頼をクリアした。 田所の中古フィギュアビジネスが成功するかどうかは、まだ先の話。許可がおりた後も、売買台帳や身分確認など、きっと色々とサポートが続くだろう。 だが、それが行政書士の仕事。地味だけど確実に“夢”を形にするお手伝いをする――そこにささやかなコメディ要素が混ざり合うのが、坂の下の日常だ。

 (古物商許可とフィギュア愛の物語、ここにひとまず完。だが山崎事務所のコメディは永遠に続く…?)

コメント


bottom of page