「静岡駅前・エレガンスストア物語:最後の追い込み!月末決戦!」――ひと月の締め括りが迫り、高級ブランドショップ「エレガンスストア」では“1人200万円”という高すぎるノルマに向けた最後の大奮闘が繰り広げられていた。そんな中、予期せぬトラブルと奇跡が次々とスタッフたちを襲う。果たして彼らは目標を達成できるのか?――
- 山崎行政書士事務所
- 1月20日
- 読了時間: 5分

第一幕:三浦さんの“天然”が奇跡を呼ぶ!?
シーン:店内、試着室前
おっとり系の三浦さんは、お得意様にコートをおすすめしようと、試着室のカーテンを開ける……が、そこには別のお客様がちょうど試着中。
三浦さん「こちらのコート、とっても素敵ですよ! ぜひ羽織ってみてくださ……あれ? …あ、あれれ?」
なんと、間違って試着室を開けてしまったのだ。中にいたお客様はびっくりするやら笑うやら。別のお得意様も面食らって思わず吹き出してしまう。
お得意様A:「三浦さん、試着室を間違えてますよ(笑)」
しかし、その瞬間、お客様B(試着室にいた人)がしげしげとコートを眺め、「え、このコートかわいい…」と乗り気になってしまう。二人の盛り上がりでその場が和み、「じゃあ私たち二人でこのコート買いましょうか!」という展開に。結果、コートが2着同時に売れてしまうというまさかのミラクルが起こった。
三浦さん:「えっ!? こんなにあっさり……私、何か良いことしましたか?」
清水さん(苦笑):「結果オーライだな……。」
第二幕:杉山さん、ライバル店員との壮絶バトル!
シーン:名古屋支店・外商先
営業力抜群の杉山さんは外商対応で名古屋の取引先を訪問。ところが、そこにはライバル店のエース・田辺さんが先回りして同じお客様を接客中。
田辺さん「杉山さん、お久しぶりですね。最近の売上、どうです? 今月は私が勝ちそうですけど?」
杉山さん「勝負ですか? いいでしょう。私の接客力を見せてあげますよ!」
お客様を取り合う形で熾烈なセールストークが展開される。しかし、杉山さんはこれまで培ってきたお客様の趣味・好み・購入履歴を徹底的に活かし、コーディネートを的確に提案。田辺さんもプロの腕前を見せるが、杉山さんの完璧な提案力と情熱には及ばず、200万円超の成約が決定。
田辺さん:「やるじゃないか……。次は負けない!」
杉山さん:「お客様が満足してくださったんです。これが私の勝利の証です!」
第三幕:清水さん、ついに“驚きの行動”に出る!
シーン:店内メインフロア
冷静沈着な清水さんが、ノルマ達成まで残り30万円のところでストップしてしまう。時計を見ると、閉店まであと1時間もない。普段なら「無理しなくても仕方ない」と思うところだが、彼女は“あと一歩”を諦めきれない。ついに清水さん、店の中心に立って大声を上げる――。
清水さん「えー、本日だけの特別セットをご案内いたします! こちら、通常バラで買うより○○%お得になっています!」
周囲のスタッフやお客様が「えっ、清水さんがこんなに声を張るなんて!?」と驚く。彼女はなおも真剣な表情で商品説明を続け、限定セットの魅力を熱弁。
その迫力と情報量に圧倒され、「じゃあ私、買います!」「私も欲しい!」と次々に手が上がり、なんと5セットが一瞬で売り切れる。
杉山さん(呆然):「清水さんがあんなに声を張るなんて……奇跡かも。」
三浦さん(感動):「清水さん、カッコイイ……!」
第四幕:宮本店長、まさかの失態!?
シーン:バックヤード・売上集計中
スタッフが勢いづいてノルマを駆け上がっているその裏で、宮本店長がパソコンを見ながら冷や汗をかいている。
宮本店長「合計が合わない……? おかしいな、どこで数字がズレたんだ……!?」
どうやら、最後の伝票処理を店長自身が忘れてしまい、売上の合計が正しく計算されていない様子。「このままじゃノルマ達成かどうか分からない!」と店長は大慌て。スタッフは「今更何やってるんですか!?」と総動員で伝票を探し、データを修正する。
店長:「ま、まずい! こんなミスしてたら報告が間に合わない……」
清水さん:「店長、落ち着いて。ここに未処理の伝票があります。全部入力すれば合うはずですから、早く!」
急いで間違いを修正し、最終的な売上が確定。店長は深々と頭を下げる。
宮本店長「すまない……みんなが頑張ってくれたのに、私の凡ミスで台無しにするところだった……」
すると、スタッフたちは笑顔で声をかける。
三浦さん:「店長がいたからこそ、ここまでお客様に喜んでもらえたんですよ!」
杉山さん:「そうです! 最後はみんなでフォローし合えばいいじゃないですか!」
清水さん:「次回からは私がダブルチェックしますから、心配いりませんよ(笑)。」
店長はほっと胸を撫でおろす。
最終幕:すべての売上、ノルマ達成!
シーン:閉店後、スタッフルーム
月末の最終集計を終えた結果、全員の売上が無事に200万円を超え、ノルマを達成。疲労感と安堵感が入り混じるスタッフルームだが、その表情には充実した笑みが浮かんでいる。
三浦さん「奇跡って、案外身近にあるんですね…。まさかあんな天然行動でコートが2枚も売れるなんて……。」
杉山さん「努力とチームワークがあれば何とかなる! それにライバルとの勝負も勝てて、やっぱり嬉しいです!」
清水さん「……次からはもう少し声を張る練習をするべきかもしれない。それに、店長の作業もチェックしてあげないと(笑)。」
宮本店長「みんな、本当にありがとう。君たちが誇りだ。これからも共に頑張ろう!」
スタッフ全員:「はいっ!」
エレガンスストアのスタッフルームには、疲れを吹き飛ばすような笑顔と達成感が満ち溢れていた。まだまだ困難な目標やトラブルが待ち受けているかもしれない。しかし、このチームなら乗り越えられると、誰もがそう確信している――。
(終)





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