《火山へ向かう白い道》
- 山崎行政書士事務所
- 2月7日
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白は、すべてを包みこみ、それでも山の輪郭だけは決して曖昧にしない。
空へ向かう索道は、人の時間を静かに切り離し、一段ずつ別の高度へ運んでいく。
足元では雪が眠り、その下で火山はいまも鼓動を隠している。凍てつく斜面の奥に、熱は確かに生きている。
スキーヤーの影が小さく揺れ、風は南の大地の匂いを運ぶ。ここでは、冒険も畏れも、同じ白の中に溶け合う。
火の山へ向かうのに、道はこんなにも静かだ。その矛盾こそが、この場所の美しさ。
空と雪のあいだで、人はただ、自然の大きさを測ることなく、身を預ける。




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